疑い

君の正しさと

僕の正しさは交わらない

相手を否定することでしか

自分の正しさは証明できないのだろうか

勝ちだ負けだと

すべてを割り切ることはできない

本当の敵はどこにいるのか

敵を作ることでしか

団結はできないのか

相手を切り捨てることでしか

自分の立ち位置を守ることができないのか

不正を憎み

不公平を憎む

都合のいい真実だけを見ていないか

貧しい品性を持ちたくない

相手を疑うように

自分自身を見てみる

 

 

天気

暑い

寒い

快適な天候など

ほとんど無く

雨が降れば濡れるし

晴れが続けば暑すぎる

季節外れの台風までもが

やってくる

寒がりでも

暑がりでも無ければ

天気の急変を愉快がれる

そろそろ雨に濡れると冷たい

感情が呼び起こされると言った

いつまで強がることができるやら

外界

深い森に迷い込めば

光は射さず

方向を見失う

 

しばらく

時間が経つのを忘れ

彷徨ってみる

 

いつだって

忘れていたことを

思い出しそうになるが

そもそも

なんでここにいるんだか

 

ここは現実か

現実はどこにあるのか

人の声は聞こえず

内なる声に問いかける

君は誰

どこへ行く

どこへ帰る

 

本当のこと

見たいものしか見ず

知りうる事実から目をそらし

笑うことによって

そんなの関係ない

そういう時代じゃないと

思い込むことによって

精神の安定を図っても

駄目だ、そんなの

 

本当のことが知りたい

 

同時代の歴史評価は分からないが

歴史から学ぶことはできる

過ちは繰り返さない

繰り返したくない

呪い

目に見えないもの

しかしそこかしこにある

呪いをかけていないだろうか

呪いを受けることをしていないだろうか

それは畏れといったもの

発した呪いの言葉は自分に降りかかる

畏れを無視した行いは呪いを生む

目に見えないけれど

そこかしこにある

呪いは積み重なる

積み重なったものは

やがて形を取ろうと蠢く

呪いの場からは離れ

祝福された場所に行きたい

 

どこへ行く

言葉が軽い

重すぎたら困るだろう

誰も言葉を発しなくなる

言葉を軽くすることばかりに

力を注いできた時代

無意味な言葉を並べ立て

すべてのことを相対化し

笑い飛ばす

しかし言葉にすがっていくことで

誰でも生きている

本能だけでは生きていけない

あなたと私の言葉は同期しているのだろうか

あなたと私の利害は一致しているのだろうか

あなたと私はすれ違いのままなのだろうか