2018-12-25 川 詩 自分に問いかける 何を求める どう生きる 答えがなく 為す術がない時 固まった心を解放するために 外を出歩いて 自然に問いかける 簡単に 答えなどないが 心が暖かくなることはある 遠出はできない ただ川を見ながら 歩いているだけ 遠くには山が見える 幾度か 川に救われてきたようだ 全ては過ぎてから思うだけ
2018-12-13 心もよう 詩 晴れない 十二月になってめっきり 晴れ間がない 今日も昼から晴れると言ったのに たまにチラチラ日が射すだけで もう日は傾いてきた 心は晴れず 絶対必要な用もなく 家にこもるばかり この頃忘れていた 頭痛も始まった 明日の予報は 朝から晴れ 明日こそ
2018-12-12 ステージ 詩 ステージに立つ あなたの孤独を思った 誰も助けられない 祈るように見守っている その孤独こそが あなたの守っていきたいもの ステージは進み やがて最後の曲となり 静かにあなたは曲名を告げた それぞれがそれぞれの 人生を思った あなたの人生と 重なり合う それぞれの人生を
2018-12-12 公園 詩 雨上がりの公園に おばあさんが一人 晴れた空 公園には ただ一人おばあさん 子どもはいない 公園はまだ新しく 昔は別の施設だった 公園を作った人 歴史までは作れない きれいに整った公園に 私の空っぽの心が映った
2018-12-08 星 詩 星にロマンスは無い 勝手に 心を投影しているだけだ 今日は涙を流す そして 明日には忘れている仲良く並んで見える星座 唐突に流れる流星 人智を超えるものの 存在を示している その畏れを ロマンスというのか
2018-12-07 距離 詩 私とあなたの 人生が同期する その距離は 遠くて近い 近くて遠い 手が届きそうで届かない 傍観しているからこそ 近くにいられる あなたが 泣いたり 笑ったりして 私も泣きそうになったり 笑ったりする 唯一 同時代に 息をしていること だけは確かだ
2018-12-03 この道 詩 気の利いたことを言うために 書くんじゃない。 どうしても言わざるを得ない 言葉が滲み出してくる。 謙遜も自慢も不要。 肩の力を抜け。 人生は短い。 言葉の力を信じて 我が道を歩め。