自分に問いかける

何を求める

どう生きる

答えがなく

為す術がない時

固まった心を解放するために

外を出歩いて

自然に問いかける

簡単に

答えなどないが

心が暖かくなることはある

遠出はできない

ただ川を見ながら

歩いているだけ

遠くには山が見える

幾度か

川に救われてきたようだ

全ては過ぎてから思うだけ

 

 

 

ステージ

ステージに立つ

あなたの孤独を思った

誰も助けられない

祈るように見守っている

その孤独こそが

あなたの守っていきたいもの

ステージは進み

やがて最後の曲となり

静かにあなたは曲名を告げた

それぞれがそれぞれの

人生を思った

あなたの人生と

重なり合う

それぞれの人生を

 

公園

雨上がりの公園に

おばあさんが一人

晴れた空

公園には

ただ一人おばあさん

子どもはいない

公園はまだ新しく

昔は別の施設だった

 

公園を作った人

歴史までは作れない

きれいに整った公園に

私の空っぽの心が映った

星にロマンスは無い
勝手に
心を投影しているだけだ
今日は涙を流す
そして
明日には忘れている

仲良く並んで見える星座
唐突に流れる流星
人智を超えるものの
存在を示している
その畏れを
ロマンスというのか

距離

私とあなたの

人生が同期する

その距離は

遠くて近い

近くて遠い

手が届きそうで届かない

傍観しているからこそ

近くにいられる

あなたが

泣いたり

笑ったりして

私も泣きそうになったり

笑ったりする

 

唯一

同時代に

息をしていること

だけは確かだ