心もよう

楽しいことだって
多いはずなのに
思いどうりにならないことも
多いからと
過ぎ去ることだけを
願ってしまう
今日は昨日になり
昨日は忘却の彼方に
成り果てた
臆病に平穏無事を願っただけ
思い出はこの掌の中にはなく
ましてや誰かのもとにもない
間違っているなら
謝りたい
正したい
でもそこには誰もいない

深く
深く
どこまでも
潜りたい
許されるなら

昨日と今日

今日のできごと。
誰にも気づかれない内面に衝撃があった。
同じような今日でも
昨日までとは
確実に違う
寝てしまえば
同じになるのか。
所詮他人事なのだが
自分の中で
勝手に大きくしてて
それをあなたに知らせるすべもない。
わたしはまだここにいます。

その先へ

紫陽花に降り注ぐ長雨

昨夏の暑さがまたやってくるのだろうか

梅雨が明ければその先の秋をもう思っている

どうせ猛暑にしゃかりきにできることはない

なんとか凌いで秋に挽回

秋のライブ予約はもう春のうちに済ませている

半年先の平安を平穏を信じて

 

文月

短冊に祈りを込める七夕の商店街

スーパーの短冊に記された誰かの願い

叶うと良いね

短冊には記さないが

願いは心に持っている

心安らかに過ごせますように

誰かを騙したり

騙されたりすることなく

自分かわいさのあまり

人を侮蔑すること無く

 

過ち

わかってもらえぬならと

頑なに閉ざしていた心も

もはやほどけていった

 

なのに

過去の多くの関係性

放置しているだけで

本当は硬いロープの瘤のように

固まっている

 

謝るべきなのか

過ちは何だったのか

混沌としたまま

流されていく