2020-01-13 カレンダー 詩 カレンダーの多くの余白 余白だらけでも 仕事に家事に やることはある 録りためた番組も見なきゃ 借りた本も読まなきゃ あの子の配信も見なきゃ 今はまだ 空白のままでいい 埋まらないままの カレンダー 今はまだ
2020-01-12 人生 詩 心は乾いている 潤いを求めている なのに どうにもならないことと あきらめて あるいは 先延ばしして 考えないようにしている あきらめてしまったら おしまいだと ヒリヒリした 危機感を持った日々を 思い起こしている 立ち止まって 迷って考えて 励まして 励まされて来たことこそが 人生では無かったか
2019-12-21 ハードル 詩 恐る恐るためらいながら進んできた道のり いつの間にかハードルは乗り越えていた 長い蓄積のゆえに容易になっただけなのか 元より強大な壁など存在しなかったのか 人生は一度きり 悩み続けながらも ここまで来れたことの感謝と 個人の力だけではない運命に 翻弄されることの畏れを 感じながら ハードルは何だったのか 考えている
2019-12-15 まだ生きている 詩 過去は変えられないと言うけれど 失った過去を取り戻さなければ とても前に進めそうにない 過去を取り戻すとは 大事にしていた気持ちや感性を 無かったことにせず 抱きしめること 愚直でも そうせずにはいられない オレはまだ生きている
2019-12-15 夜 詩 報われぬ気持ちを 抱えたまま夜はふける ひたすら待つだけしかない 夜もあった あの頃とどこか似ている 大事なものを 壊してしまわないように 慎重に丁寧に 歳月を経て 少しばかりの賢さは 示したい 夜はいつかは明けるのだから
2019-12-15 陽だまり 詩 二階の窓を開け放し 陽だまりで寝転んでいる もう年の瀬というのに 小春日和の穏やかな日射し 今日午後には あの娘の出る お芝居があり 当日券もあるそうだ 寒さも時間もお金も 行かないことの 言い訳にはできない ただ疲れているだけ 心も体も熟さないと 強いアラームが鳴る 季節が巡ればきっと