カレンダー

カレンダーの多くの余白 余白だらけでも 仕事に家事に やることはある 録りためた番組も見なきゃ 借りた本も読まなきゃ あの子の配信も見なきゃ 今はまだ 空白のままでいい 埋まらないままの カレンダー 今はまだ

人生

心は乾いている 潤いを求めている なのに どうにもならないことと あきらめて あるいは 先延ばしして 考えないようにしている あきらめてしまったら おしまいだと ヒリヒリした 危機感を持った日々を 思い起こしている 立ち止まって 迷って考えて 励まして …

許す

ねえ許すと言って 望みはたったそれだけのこと

明日

おやすみ もう夜は更けた 喜びも 悲しみも 今日までのこと 明日また会おう君に 明日こそ

窓を濡らす雨 こちら側は 寝室で夢心地 朝には止んでいる

ハードル

恐る恐るためらいながら進んできた道のり いつの間にかハードルは乗り越えていた 長い蓄積のゆえに容易になっただけなのか 元より強大な壁など存在しなかったのか 人生は一度きり 悩み続けながらも ここまで来れたことの感謝と 個人の力だけではない運命に …

まだ生きている

過去は変えられないと言うけれど 失った過去を取り戻さなければ とても前に進めそうにない 過去を取り戻すとは 大事にしていた気持ちや感性を 無かったことにせず 抱きしめること 愚直でも そうせずにはいられない オレはまだ生きている

報われぬ気持ちを 抱えたまま夜はふける ひたすら待つだけしかない 夜もあった あの頃とどこか似ている 大事なものを 壊してしまわないように 慎重に丁寧に 歳月を経て 少しばかりの賢さは 示したい 夜はいつかは明けるのだから

陽だまり

二階の窓を開け放し 陽だまりで寝転んでいる もう年の瀬というのに 小春日和の穏やかな日射し 今日午後には あの娘の出る お芝居があり 当日券もあるそうだ 寒さも時間もお金も 行かないことの 言い訳にはできない ただ疲れているだけ 心も体も熟さないと 強…

あきらめ

あきらめてもいるし 生きている限りはと 望みを後に託し あきらめきれないこともある オレの本当の望みは何なのか 問いかけこそ大事なことなのに それを忘れてしまいがちな日々 あきらめきってしまえば 心は冷めきって干からびてしまう 手放してしまうことに…

歳月

置き去りにした積りで 置き去りにされる 何も伝える事ができぬまま 生み出す事の重さに 耐え切れぬまま

小走り

エレベーター 電車 思わず小走りで 乗り込む人を横目に 悠然と歩く 腰痛で小走りはできない 小走りできないからと 困ったことはない 小走りする日は来るのだろうか

総理大臣

総理大臣が嘘をつくばかりの不幸 この世を謳歌しても 数ある不正が積み重なり 今にも高転びをしそうだが 不正を最高権力者が故に見過ごされ 権力の座を手放した時の追求を恐れ その座にしがみつく もう辞めたらどうですか

いびつで 大きくもならず 色づかないまま 腐っていく 季節は実りの時季 十分に育たなかったのは 何かが足りなかったのか あまりに過分だったのか 今から育てと言っても 遅すぎるのか 誰の身の上にも 等しく時は流れた 枯れて土に還る 自然に教わらなくても …

朝晩涼しくなったこの頃 今日は快晴、陽だまりが暖かい 考えるより動けとばかり 動き続けてきたけれど くたびれ果てて 部屋に射し込む光を ぼんやり見ている もうすぐ訪れる冬 季節にはいつも 置いてきぼりにされる

私は恐れる このまま地に落ち 枯れ果て 風に舞い 跡形も無くなってしまうことを 遅かれ早かれ それは運命だ そうなる前に できることを やり続けることができるのか 泣き続けるとしても たとえ無駄だと虚しくなっても風はいつでも吹いている

午後四時半

空はどんよりと曇り 秋の空はもはや暗い 退屈紛れに 夕食の準備は終わった 仕事疲れで外出のない休日 せめてもの動画配信を待っている

野菜と人生

秋冬野菜の種まきは 来る寒さとの闘い 大根ならお彼岸までに播かねばならぬ 十月過ぎての種まきはもはや十分に育たない 苗もまた同じ 白菜もお彼岸までに定植するのがよい 育ちが悪いと結球せず失敗だ ならば早めに植えようとすると 食欲の活発な虫にやられ…

秋の日

日毎に色あせていく彼岸花 残暑に気を取られ ススキの穂が出ているのに やっと気づいた今朝 秋は日ごと週ごとに 深まりゆく 秋の果実のように 成熟できたらと つかの間願う それまでは 落果しないよう我慢

傍観者

何だってこんな事に なってしまったんだろう 当事者として 責任を果たす事ができず 知らん振りして心を閉ざす 都合のいい時だけ 愛想笑い そうするだけの事情が あったんだ そりゃそうさ 誰でも事情はあるさ だけど いいとこ取りは 許されない 報いは必ず受…

記憶

哀しみも 悦びも たちまち消えてしまう なのに 大昔の恨みが 残り続ける これが消えてしまったら 我が身が消えてしまうかのように 心の奥底に貼り付いた 記憶は拭い難く そこにある たったこれだけのことを 書くのに何年かかったか

空(くう)あるいは(から)

心は広く 外に向かいたい それとは反対に 信用するな 騙されるな 自分だけが頼りだ 全く真逆の声を聴く 時代が変わって 人は年老いて 迷っているうちに 判断の基準も 変わる 大事にしたかったものを 軽々と脱ぎ捨てて それが無惨なのか 軽妙なのかが わから…

明日へ

劇的に 変わるはずもない日常 淡々と 生活を維持するために 仕事をし 雑事をこなし 家庭生活を 社会生活を 送っていく それでも 何かがいい方向に 変わっていくと信じて 少しだけ 手を伸ばす 限定的なことが 何かにすぐに 繋がるとも 思っていない それでも …

世界

何ものも自分のものとして 取っておくことは できない そうしてしまったら 輝きは失われ 死んでしまう 虚しく 飾られた 偽物の 溢れた世界

踊る

踊れ 踊らされることなく 踊るには 踊る必然性があり あなたには それが十分分かっている 力を凝縮し フリほどき 獣のように 丸まり 飛び跳ね 人間以前の 動物として そこにある 分かる人には 分かる その哀しみを 喜びを 孤独を

光る海

山の上から見下ろす港 時を超えて 今ここに立ち 再びここに来ることも あやふやで それでも光景を 目に焼き付けたくて 佇むも 出発の時間は迫っている 人生は長い旅 いつも命ある限りは 旅の途上

帰宅

半月のそばにくっきりと 星が瞬く 青空低く ワタ雲が流れていく 明るいうちの帰宅も 今のうちだけ 日毎夕暮れが早まる

まだ

諦めやら 疲れやら 老いが ぬぐい難く 肌に染み付いても まだ諦めてはいない 一体求めているものが 青い鳥に過ぎなくても もはや日暮れが近くても

再び始まりの秋

春から一年が始まるとするなら 秋の始まりとともに半分が終わる 収穫の秋はまた 秋を越えて 冬を乗り越えるため 後半の半年の始まり 畑もまた冬野菜の苗を 植える時季を迎える

どんどん突き進んで 行き着く先は どこなんだ 燃え尽きるのが本望かいずれ来る 終わりの日まで 生命の炎を 燃やし続ける