午後四時半

空はどんよりと曇り 秋の空はもはや暗い 退屈紛れに 夕食の準備は終わった 仕事疲れで外出のない休日 せめての動画配信を待っている

野菜と人生

秋冬野菜の種まきは 来る寒さとの闘い 大根ならお彼岸までに播かねばならぬ 十月過ぎての種まきはもはや十分に育たない 苗もまた同じ 白菜もお彼岸までに定植するのがよい 育ちが悪いと結球せず失敗だ ならば早めに植えようとすると 食欲の活発な虫にやられ…

秋の日

日毎に色あせていく彼岸花 残暑に気を取られ ススキの穂が出ているのに やっと気づいた今朝 秋は日ごと週ごとに 深まりゆく 秋の果実のように 成熟できたらと つかの間願う それまでは 落果しないよう我慢

傍観者

何だってこんな事に なってしまったんだろう 当事者として 責任を果たす事ができず 知らん振りして心を閉ざす 都合のいい時だけ 愛想笑い そうするだけの事情が あったんだ そりゃそうさ 誰でも事情はあるさ だけど いいとこ取りは 許されない 報いは必ず受…

記憶

哀しみも 悦びも たちまち消えてしまう なのに 大昔の恨みが 残り続ける これが消えてしまったら 我が身が消えてしまうかのように 心の奥底に貼り付いた 記憶は拭い難く そこにある たったこれだけのことを 書くのに何年かかったか

空(くう)あるいは(から)

心は広く 外に向かいたい それとは反対に 信用するな 騙されるな 自分だけが頼りだ 全く真逆の声を聴く 時代が変わって 人は年老いて 迷っているうちに 判断の基準も 変わる 大事にしたかったものを 軽々と脱ぎ捨てて それが無惨なのか 軽妙なのかが わから…

明日へ

劇的に 変わるはずもない日常 淡々と 生活を維持するために 仕事をし 雑事をこなし 家庭生活を 社会生活を 送っていく それでも 何かがいい方向に 変わっていくと信じて 少しだけ 手を伸ばす 限定的なことが 何かにすぐに 繋がるとも 思っていない それでも …

世界

何ものも自分のものとして 取っておくことは できない そうしてしまったら 輝きは失われ 死んでしまう 虚しく 飾られた 偽物の 溢れた世界

踊る

踊れ 踊らされることなく 踊るには 踊る必然性があり あなたには それが十分分かっている 力を凝縮し フリほどき 獣のように 丸まり 飛び跳ね 人間以前の 動物として そこにある 分かる人には 分かる その哀しみを 喜びを 孤独を

光る海

山の上から見下ろす港 時を超えて 今ここに立ち 再びここに来ることも あやふやで それでも光景を 目に焼き付けたくて 佇むも 出発の時間は迫っている 人生は長い旅 いつも命ある限りは 旅の途上

帰宅

半月のそばにくっきりと 星が瞬く 青空低く ワタ雲が流れていく 明るいうちの帰宅も 今のうちだけ 日毎夕暮れが早まる

まだ

諦めやら 疲れやら 老いが ぬぐい難く 肌に染み付いても まだ諦めてはいない 一体求めているものが 青い鳥に過ぎなくても もはや日暮れが近くても

再び始まりの秋

春から一年が始まるとするなら 秋の始まりとともに半分が終わる 収穫の秋はまた 秋を越えて 冬を乗り越えるため 後半の半年の始まり 畑もまた冬野菜の苗を 植える時季を迎える

どんどん突き進んで 行き着く先は どこなんだ 燃え尽きるのが本望かいずれ来る 終わりの日まで 生命の炎を 燃やし続ける

時は過ぎ行く

数多くの昔話。 今ここも すでに幻のように 急速に溶けてゆく。 誰か本当に この現実を確かなものだと 証明してくれ。 悪夢で無く狂気でなく 理知的で正気を失っていないと。

自戒

遠いところばかりを見ていると 足元の大事なものを見失う

思考

一つの現象の裏には 多数の因果が絡む 一つの交流の裏には 多数の好意や悪意が 顕在化されないだけの 淡い接触が潜む 私が声をかけたり かけなかったり それは偶然でも必然でもなく 宙を舞う埃のようなものかもしれない

待つ

やるだけのことをやったら 後は待つだけ そうは思っても まだ本当にやりたいことに 手をつけていないのではとか まだやり足りないのでは 落ち着かないまま 時間だけは過ぎる やり尽くさなくても 時間が過ぎれば とりあえずOK それが救いであり 絶望でもある

困惑

目の前の人に 誰かの面影を重ねる 思い出を重ねて 傾倒してはいけないと 自制する 決してあの人と この人は違うのに

歩く

炎天下の中を 人がジョギングしていく こんな日にと思うけど その人なりの切実さ 私はただ歩くだけ

回り道

ずいぶんと回り道を してきたけれど どうやら もともとの道に 戻ったみたいだ ずいぶん時は 流れた もはや 戻れない あの頃の自分には こんなにも 遠回りをするとは 知らず

いつだって見えているのに 他のことに気を取られて 見えなかったことにされてしまう ふと何かでそれがあらわになる だが誰にだって見えているわけでもなく 世代を超えて誰かがやっと気づくこともある 世の風潮が何だとか仕方がなかったんだとか 馬鹿言ってな…

台風はどこに行った

長い梅雨寒のはての 週末は台風予想 空には典型的な入道雲 青空広がり気温上昇中 台風はどこに行った? 職場を変えたばかりで 夏休み無くて 待たれる山の日の 三連休今週のお題 わたしの夏休み

明日

どこまで行っても追いつかない 逆に体力の無さに救われている 簡単に諦めることができるから きっといつかは なんて言葉は もう、

心もよう

楽しいことだって 多いはずなのに 思いどうりにならないことも 多いからと 過ぎ去ることだけを 願ってしまう 今日は昨日になり 昨日は忘却の彼方に 成り果てた 臆病に平穏無事を願っただけ 思い出はこの掌の中にはなく ましてや誰かのもとにもない 間違って…

歳月

いつだって 何歳なりの、を気にし 何歳ならこうであろうと 考えてみる それだって平均ならというだけのこと いつまでたっても 追いつかない 時間には勝てず 降参してしまった人だけが 手に入る安寧がある

オレ

オレはオレ それ以上でもなく それ以下でもなく 顔は洗うが化粧はしない 髪は梳かすが髪は染めない 何をするのも面倒なだけだか 髭は剃っている あるところにはあるし なくては困る体毛 人間以外の誰が気にするか

昨日と今日

今日のできごと。 誰にも気づかれない内面に衝撃があった。 同じような今日でも 昨日までとは 確実に違う 寝てしまえば 同じになるのか。 所詮他人事なのだが 自分の中で 勝手に大きくしてて それをあなたに知らせるすべもない。 わたしはまだここにいます。

その先へ

紫陽花に降り注ぐ長雨 昨夏の暑さがまたやってくるのだろうか 梅雨が明ければその先の秋をもう思っている どうせ猛暑にしゃかりきにできることはない なんとか凌いで秋に挽回 秋のライブ予約はもう春のうちに済ませている 半年先の平安を平穏を信じて

文月

短冊に祈りを込める七夕の商店街 スーパーの短冊に記された誰かの願い 叶うと良いね 短冊には記さないが 願いは心に持っている 心安らかに過ごせますように 誰かを騙したり 騙されたりすることなく 自分かわいさのあまり 人を侮蔑すること無く