真理

一瞬だけ掴んだと思った 真理というようなもの あっという間に 遠ざかった あれは夢のようなもの 幻でもいい それだけが 生きてきた証だと 教えてくれたのだから

都会暮らし

都会暮らしに疲れ 日々の息抜きは 通勤帰りの 夜道の歩き 辛うじて 空を見上げて 息をついている 背伸びばかりは していられない シンプルに 生きたい 要らないものを 欲しがらないように 大事なものを 大事にし 見過ごさないように

心を殺さずに生きていけたらいいのに

いつの間にか消えてしまった夢 鈍感さに埋もれる関係を嫌い 一人ぼっちになることを 当たり前に思い そのくせ孤独を持て余している 人と係わらぬことにより 独りよがりになることを恐れている 都会の喧騒を嫌い 静寂を愛す ただそれだけなのに のんびりと寛…

今ここに

百年たっても、言葉は残る 映像も残るはず ただし肉体は残らない 千年たっても、ある言葉は残る 映像も残るかもしれない 墓はすでに朽ち果てているだろう 一万年たって、残る言葉はあるか 原発は残っているか まだ戦争をしているか 宇宙に住むようになったか…

頂( いただき)

信じることの力強さ 愚直にも歩き続ければ いつかは見果てぬ頂に 立てると信じて

本音

あれはもう悪意のあるつぶやきだったのか 心の声を幻聴として聴いたのかはわからない どちらにしても相手は調子づいてしゃべっていた 悪意も親切心も感じながら傷ついていた 心をオブラートに包まずのやり取り 傷つかないふりをして そのくせ臆病になり人を…

月夜

月光は平和に地上を照らす 心のさざ波を一瞬忘れる 数日続いた辛さは 過去のものとなれ

富士山

遠くから見ているだけの富士山。 まるで月のように存在感を発揮する。 地上とはいえそこは別世界。 平地にいてどこまでも遠いそれを眺める不思議。 まだ登頂を果たさず。 七月になりさすがに雪は減った。

秘密

もしも願いが叶うなら 何を望むのだろう 終わってしまった過去を どうにかしたいと思っても きりがない 成し遂げることができなかった 多くの夢 夢破れても 夢と現実が程よく 覚めた眼で見渡せる ちょうど今なら 叶えたい願望を口に出すくらいの 贅沢はいい…

自分に還る

無理したり 浮ついたり 粋がったり 心にないこと言ったり どうしようもなく疲れる どうにかして自分に還る 落ち着く場所 心の中を覗ける場所 静かな場所 心をごまかす必要はなく ただ自分と向き合っている

深海魚

多くの嘘を見抜いてしまう眼。 闇を見すぎるのが怖くて 心に蓋をする内に 何が正しいこと 何が待ち望んでいること 何がやるべきことかを 見失ってしまう。 いつも心は平明であるとは限らない。 歪で 凸凹で 明るさを避け 時がただ過ぎるのを待っている。

感覚と経験

子供の頃味わった 数多くの新鮮な感覚。 その記憶だけは しっかり残っているのに その感覚を味わうことは もはやない。 たった一度だけの あるいは 限られた時間だけの経験。 置いてきぼりに された気になる。 どうやったって そこには戻れないから。

過去

楽しかった過去を思い出す 辛かった過去を思い出す 客観的事実なんてものは無く それぞれの出来事が断片として浮かび上がる 全ては終わってしまったこと 過去は変えられない 確かにこれだと取り出すこともできない 今の自分は過去の道のりの果てにあると 肯…

生活

手に入れたいものは何? 見たいものは何? 行きたいところはどこ? ぼんやりしていたら 通り過ぎても見過ごし 間に合わずに 何もかも失われてしまうだろう そんなこと言ったって あわててみたって どうしてもなんてものは 滅多にない 日々の疲れと 寒さや暑…

午前零時

やり残したことばかり 勝ち負けでいうと今日も負けた 何も事件は起こらなかった 平穏無事を祈ったから 余計な煩わしいことに 巻き込まれることはなく それはそれでいいのだけれど 残り時間がまた減った という悔恨に囚われる シンデレラでは無いけれど もう…

あの人は今

久しぶりに出会う 記憶の中は十年前やそれ以前 老けたよねと思っても お互い様だ 声には出さない あちこちにパラレルワールドがあり ひょっとして 十年前の世界だって 今現在実在しているのかも ああ、あの人は今頃どうしているだろう

空き地

いつもの通り道 久しぶりに通ると がらんとした空き地 濃厚な人の気配 しかし何もない ただの空き地 庭木や自転車や車や家屋なく そこにあるのはただの小石 当たり前は当たり前でなく ただの記憶となりはてた

生活

明るい日の下では 雲散霧消してしまう類の 憂鬱 明日になれば きっと積み重ねた 沢山の経験で 少しは楽になる 毎日の生活は 変わり映えのない繰り返し 季節が少しづつ変わっていくように 気が付けば遠いところに立っているのだろう 坂道を転げないように 足…

明日はいい一日

今日食べたもの 今日読んだもの 今日歩いたこと 今日人に会ったこと 今日の生活が 明日の自分を作る 明日はいい一日 一年後はいい年で ありますように

名もない道を行き 何が待っているのかも 定かでない道を行けば 誰に頼るのでもなく 自分だけが頼りの心細さ いつかはたどり着くのだろうか 誰もいなくて 独りよがりにしか過ぎなくて ずっと続く暗闇を通り過ぎて その先へ 空を見上げれば いつも変わらない …

長髪

四十過ぎて薄毛となり、更に歳を重ねますます前頭部に毛がなくなる。 少し残念な気もするが長い歳月のうちに受け入れている。問題は見た目より自分の内にある活力なのだ。だんだん夕暮れ、活力が減退。 そういう身になってきて、髪とは人間の内なる自然なの…

前へ

心は揺さぶられる 着実に前に進むためには 心はフラットに 怯えないように ふらつかないように 淀まないように 焦らぬように どれだけ待てばいい? どれだけ信じればいい? 信じ続けたわけではなかった 願い続けたわけでもなかった 信じることで救われると …

紫陽花

季節は繰り返す 紫陽花の花は雨と共にあり 昨年も一昨年も 多くの思い出など無かったように ただ咲く

調和のとれた世界

あるべきものがある場所へ。 ひどく貪(むさぼ)る人もなく ひどく貧しい人もなく。 限られた人生。 持つ人も 持たない人も やがて土に還る。 人の世の騒ぎも 悲しみも 全てはやがて去り行く。

幸福

浮ついた言葉が多い世の中で 君の言葉を受け取った その言葉は決して力強くはないけれど 確実に届いた 心が震えた 言葉を受け取るには 雑音に惑わされないよい耳が必要だ あなたと同じ時代に生まれた 幸運を思う そして同じ場所に立つことができた 幸福を思う

生きていく

当たり前なんてないんだよ。 みんな平気な風に生きているように見えるけど それぞれ大変で それぞれ精一杯に生きている。 ああ、明日からも生きていかなきゃ。 平凡で 格好つかなくて ギリギリでも また明日も。

もっと

今更ながら言いたいことあるのか もうどうでもいいのか わからないまま 瞬間に妄想し すぐに忘れ去る 言いたいことなど ありふれたこと 生きている 生きてきた もっと遠くへ もっとまっすぐに もっとしなやかに もっと もっと

ある時は遥かに大きなもの ある時は取るに足らぬもの ある時は存在を忘れ ある時はまた巨大に膨れ上がる いつもそこにあるだけで もう長らく形は変えていない 自分の心が変わっただけ 今日もただそこにある 風が吹き日が当たり雨が降る 何者かに見つめられて…

渇き

喉の渇きは癒せない。 いつのまにか乾いてしまったこの体。 そのことに気づかないまま 時は過ぎる。何が欲望なのか 何が不足なのか 何が過剰なのか鈍い頭のまま 濁った眼をして 外に顔を向ける。

生きている限り

始まりもしないのに もう終わりのことを考えている。 いつかは 永遠にいつかになり 始まりもしなかった旅は 頭のなかで無かったことになっている。 さよならを言うさびしさは もう過去のもの。 なぜなら生きている限りは つながっている。