日々

燃え尽きるまで力を使い果たす。 それができる環境で幸せな反面、 何をやっているんだろうと茫然自失。 アクセルを踏み込むには 勇気がいる。 無謀ではないかと 自問自答もする日々。

鉢植えの蜜柑

鉢植えにして何年経ったか正確にはわからない。 およそ八、九年だと思われる。 引っ越し前の家では、それなりに実っていたはず。 四年前の春、引っ越しに伴い、鉢を移動した。 その時の振動が悪かったか、環境が変わったのが良くなかったか、花が落ちてしま…

毎日

取るに足らない なんてことはなく 今日初めて会った人が 誰と似ているとか 小鳥が枝に留まって 鳴いていたとか 食欲ありすぎて ご飯がおいしいとか 生きている 大事な日々

冬そして春

寒さに凛として 立ち向かえるのなら 冬もまた良し。 吹き付ける風に 負けない希望があると 胸を張って歩けるのなら。 まだ春は遠い。 葉を落とした木々は ひそかに蕾を抱いている。 少しづつ見える春の兆し。 あなたに春は 見えているでしょうか。

寒風

寒い風が吹き 首が縮こまる 最高気温十度なら 日向は暖かいが 最高気温五度では お日様出ていても寒い こんな気温でも ずっと続けば 慣れるだろう 日の傾きは低く 眼に直接飛び込む 光が眩しい

退屈

退屈を 退屈のまま 抱えて 大事に温めて 大きなあくび それだけのことが なんて大事な事か

天井

天井を眺めて ぼんやりする なんていう ぜいたくな時間を 持てなくなった 何かしていないと いけないんじゃないか という強迫観念 追い立てられていた方が 無用な悩みを 忘れていられる という悲しい思い込み あーあ天井には 数々の思い出 同じ天井では ない…

どうか

溺れてしまいそうなら 逃げることを考えてほしい もう駄目だと思ったら 肩の荷を下ろしてほしい 毎日辛いことばかりだったら やりたかったことを思い出してほしい 息ができそうにもないと感じたら 深呼吸をして肩の力を抜いてほしい 眠いのなら 何よりも先に…

今日

今日で人生が終わっても 明日はそれを残念だと 感じる自分はいない 今日は一日、できることはやった。 やらなくていいことはやらなかった。 今日は今日 明日は明日。 一日は終わり。

十年前

もう若くないとわかっていたが 通りすぎてわかる 十年前は十分若かった 時々思い出す 一昔前のことを あるものは成長し成熟し あるものは衰え消滅する 急流に押し流されず なんとか踏みとどまる 十年経てば環境は変わる 世の中も変わる 古い友達との距離はへ…

破綻

投げやりな細部を積み重ね あやふやな土台の上に立っている 少しづつでもプラスなら 浮かび上がるが 実は空気が漏れている方が多い 泥船のように沈み込む 綻びは見えているのに パニックを避けて 騒がない 驚かない 気がつかないふりをする 世間がみなそうだ…

繰り返し

捜してみる 試してみる 確かめる 熱中する くたびれる 退屈する 興味を失う 手放す などの 繰り返し 心は移ろう 産まれ 生き 死にゆく 肉体と共に

長い冬

今はまだ地に潜む。 暗闇の中で 次の季節を待っている。 ただ待つのでなく 胎動を感じている。 やがて時が来て 地表を突き破り 光を求めて 手を伸ばすだろう。 今はまだ地に潜む。 それはあきらめなんかじゃなく 時が来るのを待っているだけなんだ。 長い冬…

大晦日

山の無い街に住み 山を思う 雪の無い街に住み 雪を思う 父母(ちちはは)のいない街に住み 父母を思う 今日は大晦日

詩とは何か

照れ臭くてとても言えないことを 自分から少し離れた場所にいる もう一人の自分が語っている。自分であり自分でない不思議な存在。 すでに言葉はそこにあり それを引き出すだけ。遠い過去も いつか訪れるだろう未来も 時空を超えてひとつになっている。言葉…

一年の終わりに

カレンダーをめくり続け もう次の月の分の紙はない。 あまりのあっけ無さに めまいがするほど。カレンダーを何回、何十回とめくり そして取り替えたら人生は終わり。 終わるからこそ 先が見えるからこそ やっていられることもある。なんだかんだで一年が終わ…

大事なものは

写真に撮れば その行為により消えてしまいそうなもの。 言葉にしてしまえば そのことにより取り逃がしてしまいそうなもの。 本当に大事なものは 胸の内で 温め続けて ずっと思っている。 写真に撮る。 詩を書く。 その本質にはずっと届かない。 届かないから…

新聞紙、雑誌等をくしゃくしゃに丸める。 その上に杉の葉、小枝等を置く。 紙にマッチで火をつける。 火が燃え移り、火力が強くなったところに、 竹を割ったものなど更に燃え移るものを足す。 火が勢い良くなるように空気穴を狭くして、 空気が煙突に向けて…

自分の命 今の命

人の美しさをうらやんでも意味はなく 人の持ち物の多さをうらやんでも意味はなく ただ自分の命を生きよ 過去の過ちを悩んでも 人生の残り時間を思い悩んでも そのことに深い意味はなく 今の命を活かすことを まず考えよ というようなことが 寒い冬の夜 風呂…

夢破れても

不可能を可能にしようとする 無謀なあなたの企ては あまりに大きな野望。 そうだとしても 挑戦は生きている証し。 たとえ燃え尽きるとしても 恐れず挑む姿は美しい。 叶わぬ夢だってあった。 いつの間にか叶ってしまった夢もあった。 いくつかの夢を重ねて生…

ギアチェンジ

いつの間にか急勾配の坂道。 あるいは馬力が落ちている。 気合いを入れるより ギアチェンジをすべきなのに 現状認識が歪んでいる。 いつも現状認識が問題だ。 そのままだと膝を壊す。 体が持たない。 全てを投げ出してしまう前に ギアチェンジ! こうありたい…

始まりと終わり

無口な君の隣に座った。無口なゆえに逆に多くを語っていた。言葉に頼らず、自身を語っていたから。無口すぎて、その声音さえ忘れてしまった。 君の瞳を見れば紛うことはない。瞳の輝きは消えてはいないだろうか。あまりにも多く隔たった時間と空間。遠い時空…

過去

体育館の外の渡り廊下から虚しく見上げた青空。なぜここにいるのか。何をしているのか。 プールに聞こえる歓声。ちっとも楽しくなんてなかった。笑顔は失われ暗い眼をしていた。明るい未来を信じていたのか。逃げ出すことばかり上手になって悲しいまでに遠く…

記念植樹

六歳の時植えた杉の木は 今日も生家を見下ろして立っているだろう。 晴れた日は光を浴びて 雨の日は雫に濡れて 月夜に照らされて 星空に枝を伸ばして。 風雪に耐え生き延びた。 ぼくも何とか生きているよ。 なんだか切ない。

記憶

一日がかりで 昨年別れた人たちの 名を思い出した。 もはや会うことはないし 連絡も取らないが 名さえ忘れてしまうのは 悲しい。 顔もエピソードも 覚えているのに 名前だけ消えてしまう。 苗字は思い出したが フルネームはやはり出てこない。 明日も記憶を…

半月

月夜で明るく 星が良く見えない。 少しづつ寒さに慣れ 風邪をひく気がしない 今日この頃。 健康なのは何よりありがたい。 今朝は霜が降りていた。 初氷はもうすぐか。 毎日新聞2016年1月13日 10時31分 毎日新聞2016年1月13日 10時31分 毎日新聞2016年1月13日…

北風

メモをしないから 忘れてしまったけど 毎日ひとつづつくらいの 詩は頭に浮かぶ。 大したことない毎日の 大したことのない事柄。 毎日積み重ねて日は過ぎていく。 今夜は北風が冷たく オリオン座を見ながら 帰ってきた。

負け戦

希望も絶望も頭の中。 しかし胸を張って 戦い続けてきたかというと 心もとない。 心は虚しく ある時は逃げ ある時はジグザグに進み ある時は地に這って耐えるのみだった。 生きているだけで 儲けもの。 勝ち続けることはできないが 負け続けることもない。 …

多くの詩が産まれた。 浮いた言葉は浮かばず 地を這いずり廻る言葉にこだわるばかり。 夢や希望を歌いたい。 誤解を怖れず歌いたい。 恥を忘れず歌いたい。 あなたのそばで歌いたい。 いつか花は咲くのだと。

許し

自分を許さなければ いつまでたっても 針のむしろを歩いているようなものだろう。 いま生きていることを大事にしたい。 いまを大事にできなければ こうありたいと願う未来はない。

無意識

駅前の田が潰れて スーパーができた。 交差点そばにあった畑が潰れて 飲食店ができた。 駅そばにあった畑が潰れて マンションができた。 近所にあった畑が潰れて 駐車場ができた。 経済原理のままに。 都市化が進み 多くの田畑は失われ 土の上は アスファル…

夢を見たい

温度を上げていくと液体が ある時気体に変わる。 さなぎを脱皮して蝶に変わる。 長い冬を経て 蕾が開き花が咲く。 いつか花が咲く夢を見たい。 ずっと地に伏せているようでも いつの日か花は咲くだろう。

あなたのこと

悲鳴を聞いた。 心の闇を見た。 どこに落としどころがあるのか。 時は過ぎていく。 あったことも 想像だけで起きなかったことも 挑戦せずに終わったことも 心を閉ざして 平穏無事を願ったことも 全て時に押し流される。 少しだけしかかかわりのなかった あな…

欠落

別れはいつも突然やってくる なぜあなたの不在が こんなにも苦しくさせるのか あなたの死について 悩んだってどうしようもない なのに落ち着かない やりきれない 残された文章に意味を探す

迷い

恥多い人生。 迷いさまよい 辿りつく先は一体どこ。 恰好つけようもなく 平凡でありたかったのか 平凡を嫌っていたのか それもわからないほど 日々を殺して生きてきた。 文字を綴ることさえ てらいになることを嫌い 日常を描くこと以外 ずっと書くことはでき…

回り道 迷い道

近道の雑踏が嫌いで 回り道をする。 近道が退屈で わざと迷い道をする。 どれだけ多くの回り道をしたことだろう。 どれだけ多くの迷道をしたことだろう。 電車がターミナル駅に着くと 階段に人が殺到する。 慌てずやり過ごし 人がいなくなった階段を登る。 …

リアル

天気予報が外れ雨に濡れて帰る。 自然の確かさ、 雨が降れば濡れる。 どんな言葉なんかより雨の方がリアルだった。 ブログの言葉は上滑りしている。 時に何も響かないし 上ずっている。 気持ちに頭が追い付くまで 沈殿していた方がよさそうだ。

小春日和

冬を思わせる日々の後、 するりと現れた穏やかな青空。 消えかけていた秋の虫の鳴き声をまた聞いた。 多くの人が走っている。 季節は行きつ戻りつしつつ冬へ。 誰かからの贈り物のように ありがたくこの日をいただいた。

追憶

激しく憎みあったり 笑いあったり 殴りあったり 慰めあったり 抱きあったり することもなく いてもいなくてもいいように やりすごしている。 衝突を避けるのが 世渡りの知恵というけれど 摩擦がないほど味気ないものはない。 激しく憎みあったり 笑いあった…

わたしはわたしでありつづけるか

たとえ容姿が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ声が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ持ち物を全部失っても わたしはわたしでありつづけるか たとえ魂が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ全部の記憶を失っ…

清書

下書きをし 推敲をし 清書する。 人生も原稿書きのように 丁寧にやり直せたらいいのに。 一回切りの人生を 突き進んでいく。 反省しても 過去の時間は 取り戻せない。 せめて残りの時間を 悔いなく生きることを 願う。

地獄

誰も救えないし誰も救ってくれない。 窮状に見て見ぬふりをする、される。 知らぬふりをする優しさ、冷酷さ。 優しいふりをして心の中では相手を切り捨てている。 見捨てた数多くの死体があちこち転がっている。 世界の無惨さは心の貧しさが呼び寄せている。…

一匹の蝶

眠い時にはあっさり寝るのがよい。 あきらめではない。 希望の朝を迎えるために。 平穏な日々。 大事にしたい。一匹の蝶の羽音が世界を変えるかもしれない。 手応えのない外界とのつながりも 信じることができれば 強い力を持っている。すべては信じることか…

詩の効用

言葉にならない言葉が 詩という形で言葉になる。 形になることでモヤモヤが少し晴れる。 相性のよい詩なら世界が広がる。 自分の心の貧しさを知る。 危うさを知る。 限界を知る。 だからこそ希望を見る。

途方に暮れて

服を着替えるように過去を脱ぎ捨てる。 予定調和の嫌らしさ。 そうやってこだわり続けたことは こだわる価値があったのだろうか。 もはや意地を張りつづける元気も気力もない。 うっかりしているうちに時代は大きく変わっていた。もう君はずっと先に行ってし…

自分で鳴ることはない。 誰かが鳴らすのを待っている。 心の中に持っている大きな鐘は いつか鳴るのだろうか。 今日も静かに納まっている。

ある晴れた日に

ぽっかりと晴れた日。 強い風が吹くけれど冷たくない。 今が秋だったか春だったか季節を忘れてしまいそうだ。 気分の良いのどかな日は一年のうち何日あるのか。 数えてみたら案外少ないのかもしれない。 もうすぐ来る冬。 気温は一進一退で気まぐれ。 真冬に…

ロックオン

電車の中できれいな脚に見とれていた。 自覚的なのだろうか。 脚の揃え方、足の角度が決まっている。 いつも脚など気にならないのに 不思議に視覚を奪われた。 心が囚われ不躾な視線を浴びせてしまう。

生々流転

あなたが重ねてきた歳月。 わたしもまた積み重ねた。 多くのことは徒労に思えた。 どこか遠い場所の遠い世界。 どこまで行っても空振りで 掴んだと思ったらすり抜ける。 長い年月のうちに現実とは 一瞬の様相でしかないことを知る。

穴を掘る

文字通り穴を掘った。 腰までの深さ。 掘った土を外に盛ると 土は胸の高さまで。 スコップで掘ると体力を使う。 いつもは使わない筋肉を使う。 少し掘っては休み掘っては休みを繰り返す。 地面の下は土なんだねとか思いながら。 ある日の農作業。