十七歳

十七歳が輝かしいなんて言わせないと思っていた。 恰好なんてつけていられなかった。 住まいに風呂はなく、夏でも部活の汗でどろどろになった体。 見栄えより食欲。 毎日風呂には入れない。 毎日作る弁当。 夏の暑い日、おかずが糸を引いて腐ってた。 黙ってどけて、残りを食べた。 毎日たくさん出る数学の宿題。 いつもや…