2016-01-14 十四歳の冬 詩 もう手遅れだと思った。 すでに遅すぎるのだと。 烈しく焦りを感じ、 どうしようもなくうろたえた。 あれからすでに四十年。 平凡に生きることさえ難しく、 現実と格闘している。 人生というステージに立ち、 時には逃げだし、 勝ちつづけることなどなく、 負けつづけることもなく、 かすかに捨てなかった夢を、 ひそかに抱いて生きてる。 十四歳の冬は繰り返し、自分に問い掛けた。 そして大人になった今でも、 変わらない自分と、 変わりすぎた世の中に驚いている。