2016-05-09 流れる雲 詩 静かに時は流れる。 雨は上がり、取り残されたように山に雲が流れる。 何もないなんて誰が言った? いくら生きていても見えないまま終わってしまう人生もある。 感じる心があれば人生は豊かだ。 耳を澄ませば多くの音が聞こえ、 目を開けば世界は意外さに満ちている。 圧倒的な自然の前に呑みこまれるか、 受け入れるか、耳を閉ざすか。 われわれは土に生まれてやがて土に還る。