青春時代

何者かになろうとした。

喉の渇きにも似た渇望とあせりと戸惑い。

果てしなく続く堂々巡り。

 

格好つけたいけど金はない。

金を稼ぐと時間がない。

 

馴れ合いは嫌いだったが

遥かに多くの濃厚な付き合いがあった。

若さを無駄に浪費し

若さをもてあまし

早く年を取りたかった。

 

もう一度青春時代に戻りたいとは思わない。

 

もし若い頃の自分に声をかけることができるなら。

 

「思う存分生きろ」

 

後悔ではない。

ただ応援するだけ。

人は誰でも一度きりの人生を

生き抜いていくしかないのだから。