繰り返す夢

川に鮮やかな色の魚が泳ぐ。

あれは鯉のよう。

大きな岩を水流が削った流れを魚たちが泳いでいく。

 

獣が通せんぼをする。

その脇を通り抜けて先に進まなければならない。

一匹をクリアしても獣は次々とやってくる。

なんとか襲われずに森を通り抜ける。

その獣の正体はずっとわからなかったが、

後日動物園でライオンだと気付く。

 

少年期から青年期にかけて、何度も何度も夢に見た。

獣が通せんぼの話は苦しいのになぜ繰り返すのか。

 

やがて夢自体を見ることが少なくなった。

だが、この2つの夢は忘れられない。