2016-08-20 夕暮れ 詩 セミの亡骸が無造作に転がる。 樹上からはセミの鳴き声が降り注ぐ。 もうしばらくの夏。 永遠の夏なんてないのに 時間が止まったように覆いかぶさる。 激しく燃え灰になるように 命が萌える。 にわか雨が降った後の青空。 あなたも見ただろうか。 何処へ行く。 何処へ帰る。 どうやって生きていく。 夏の夕暮れの中、自分に問いかけてみる。