言葉

どこかで聞いたような言葉を書き連ねる。

だれかの思考をなぞっている。

当たり前すぎる挨拶を交わしている。

誰もそれ以上のことを望んでいない。

 

時間がたちすべてのことは風化する。

生きていたこと

悲しんだこと

苦しんだこと

笑ったこと

思い出だけが残り

思い出ももはやどこか遠くに置き去りになった。

 

せめて言葉だけは残すことができるのか。

残すだけの価値があるのか。

わからないままに生きていることを書き連ねる。