秋の長雨

夜通し降る雨は子守唄

そして激しい雨は不安にさせる

川が溢れる

電車が止まる

傘を差しても全身が濡れる

 

深々と降る雨は夏の身体の火照りを醒ます

小雨なら傘も差さずに歩く

止まない雨に湿気を含み空気が重い

 

降り続く雨に秋をそして冬を思う

天気は天気次第

どうにもならない適わぬ夢

虫の声も弱まった