過去


体育館の外の渡り廊下から
虚しく見上げた青空。
なぜここにいるのか。
何をしているのか。


プールに聞こえる歓声。
ちっとも楽しくなんてなかった。
笑顔は失われ
暗い眼をしていた。

明るい未来を信じていたのか。
逃げ出すことばかり上手になって
悲しいまでに遠くになった。

やり直したいわけじゃない。
ただ残酷なまでに
清算できない過去がつらいだけ。