ある思い

自分の言葉が

実は誰かの言葉の引き写しで

まるでオリジナルはない

という悪夢を見るというか感じる

確かに言葉は昔から使われて

故人や世間から習ったものばかり

自分が発する言葉、

実感から発する言葉も

社会から離れて存在しない

だから借り物の言葉という感覚は

ある意味、間違ってはいないのだけれど

表現する文が知らないうちに

まったく記憶の中にある文を

そのまま引用しているのではないかという畏れ

 

感性は人それぞれ、思考も重ならない

よって表現も個性を帯びて、自ずと人それぞれ

人の数だけ文章がある

それはさんざん思ってきたことだけど

文章を書くときに

自分の考えを書くというより

なぜか誰かに書かされるように

不思議にすっと文章が流れてくる時がある

それを素直に受け取っているのだけれど

それのどこまでが自分でどこまでが△△なのだろう

この△△に当たる言葉が知りたい