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退屈

退屈を

退屈のまま

抱えて

大事に温めて

大きなあくび

 

それだけのことが

なんて大事な事か

天井

天井を眺めて

ぼんやりする

なんていう

ぜいたくな時間を

持てなくなった

何かしていないと

いけないんじゃないか

という強迫観念

追い立てられていた方が

無用な悩みを

忘れていられる

という悲しい思い込み

 

あーあ天井には

数々の思い出

同じ天井では

ないけれど

 

どうか

溺れてしまいそうなら

逃げることを考えてほしい

もう駄目だと思ったら

肩の荷を下ろしてほしい

毎日辛いことばかりだったら

やりたかったことを思い出してほしい

息ができそうにもないと感じたら

深呼吸をして肩の力を抜いてほしい

眠いのなら

何よりも先に眠ってほしい

 

そして本当に元気になるまで

闇雲に動かず

充電完了を待ってほしい

 

こだわりがあなたを苦しめる

生きていることは

柔らかく

温かく

動いていくこと

 

どうか自分の力を信じてください

 

 

十年前

もう若くないとわかっていたが

通りすぎてわかる

十年前は十分若かった

時々思い出す

一昔前のことを

あるものは成長し成熟し

あるものは衰え消滅する

急流に押し流されず

なんとか踏みとどまる

十年経てば環境は変わる

世の中も変わる

古い友達との距離はへだたり

新しい友人は増えてはいない

あーあ、時は過ぎていく

二度と戻れない日々を

置き去りにして

破綻

投げやりな細部を積み重ね
あやふやな土台の上に立っている
少しづつでもプラスなら
浮かび上がるが
実は空気が漏れている方が多い
泥船のように沈み込む
綻びは見えているのに
パニックを避けて
騒がない
驚かない
気がつかないふりをする
世間がみなそうだったら
どうってことはないと
気づいている愚かさ
気づかない愚かさ
何もしないんだったら同じこと
間違った努力は
方向違いなんだから
しないほうがまし
進む方向が見えないことほど
危険なことはない
考えよう

繰り返し

捜してみる

試してみる

確かめる

熱中する

くたびれる

退屈する

興味を失う

手放す

 

などの

繰り返し

 

心は移ろう

 

産まれ

生き

死にゆく

肉体と共に

 

 

長い冬

今はまだ地に潜む。
暗闇の中で
次の季節を待っている。
ただ待つのでなく
胎動を感じている。
やがて時が来て
地表を突き破り
光を求めて
手を伸ばすだろう。


今はまだ地に潜む。
それはあきらめなんかじゃなく
時が来るのを待っているだけなんだ。
長い冬はただ眠っているのではない。
確実に来る春を我が手につかむため
多くの祈りを捧げている。
いくつもの願いを我が身に秘めて。

大晦日

山の無い街に住み

山を思う

 

雪の無い街に住み

雪を思う

 

父母(ちちはは)のいない街に住み

父母を思う

 

今日は大晦日

詩とは何か

照れ臭くてとても言えないことを
自分から少し離れた場所にいる
もう一人の自分が語っている。

自分であり自分でない不思議な存在。
すでに言葉はそこにあり
それを引き出すだけ。

遠い過去も
いつか訪れるだろう未来も
時空を超えてひとつになっている。

言葉は削られ
どうしても語りたいことだけ
語りたい。

そして今日も詩を書く。