腕時計

分刻みの時間に

急かされたくて

腕時計は持たない

代わりに

掛け時計

ないしはスマホ

時間を気にしているには

変わりないけれど

 

ないはあるを超える

ある

ことにより限定される

見透かされる

更にランクを上げたがる

束縛される

 

だから

なくていいんだ

限定されない

見透かされない

 

なんと自由だ

 

強がりでなく

逆説的に

多くのことは

持つことより

手放すことにより

豊かさを持つ

 

断末魔

綻びは誰の目にも明らかなのに

表面上は無敵を誇る

誰か俺を倒してくれ

心の声が聞こえる

運命はそれを許さない

闇は深い

 

時は過ぎ

恐る恐る生きてきたから

思う存分生きていないから

生きているのか死んでいるのか

わからないことがありすぎるから

何もしていないのに時間だけが過ぎて

ひとり取り残されている気がありありだから

 

本当に生きたいんだけど

どうやればいい?

 

そんなことすらも

考えてこなかった

ツケは回る

 

時は過ぎ

最終コーナー

全てはスローモーションのよう

世界は美しすぎる

地雷

戦場じゃなくても

地雷はある

ネットにも

スーパーにも

家庭にも

路上にも

学校にも

新聞にも

テレビにも

 

見えているそれを

踏まないように

用心深く遠ざける

そう用心深く

 

あることがわかっていて

踏むこともある

取り返しがつくことを祈る

生き延びるために

三行詩 その4

別れを予感した言葉を発した

あなたは再会までもを予言した

何もかもわかっているかのように

三行詩 その3

twitterでつぶやくことすらできなくて

リツイートを繰り返す

条件反射のように

 

三行詩 その2

つぼみが花ひらく
さなぎが蝶になる
飛躍の前には長い雌伏がある

三行詩 その1

天から舞い降りた言葉は

足跡も残さず

鳥のように飛び立った

運命

ふわふわと透明になっていく心

耐えるだけだったけど

実に濃密でもあった日々を思い出す

もしかして晩年を生きているのか

運命は誰にも分からない

明日のことさえも