運命

ふわふわと透明になっていく心

耐えるだけだったけど

実に濃密でもあった日々を思い出す

もしかして晩年を生きているのか

運命は誰にも分からない

明日のことさえも

現在進行中

過去の歴史を学ぶと

何と愚かな、

何と苦難の道のりと

高みに登った目で

見てしまいがちだが

現在進行中の出来事を

日々目にしていると

決して我々は

高みになんか居られない

今なお

何と愚かな、

何と苦難の道のりを

進行中なのだ。

生活

生きていることをなぞりたい

でもそう都合よく

予定無く相手無く

日常を辛うじて繰り返す

生活の輪郭を

鮮やかに形作るために

できることは何か考えるが

為す術もない

ただいつか来るチャンスのために

牙を研ぐのだ

いつか会えるあなたのために

愛を注ぐのだ

 

疑い

君の正しさと

僕の正しさは交わらない

相手を否定することでしか

自分の正しさは証明できないのだろうか

勝ちだ負けだと

すべてを割り切ることはできない

本当の敵はどこにいるのか

敵を作ることでしか

団結はできないのか

相手を切り捨てることでしか

自分の立ち位置を守ることができないのか

不正を憎み

不公平を憎む

都合のいい真実だけを見ていないか

貧しい品性を持ちたくない

相手を疑うように

自分自身を見てみる

 

 

天気

暑い

寒い

快適な天候など

ほとんど無く

雨が降れば濡れるし

晴れが続けば暑すぎる

季節外れの台風までもが

やってくる

寒がりでも

暑がりでも無ければ

天気の急変を愉快がれる

そろそろ雨に濡れると冷たい

感情が呼び起こされると言った

いつまで強がることができるやら

外界

深い森に迷い込めば

光は射さず

方向を見失う

 

しばらく

時間が経つのを忘れ

彷徨ってみる

 

いつだって

忘れていたことを

思い出しそうになるが

そもそも

なんでここにいるんだか

 

ここは現実か

現実はどこにあるのか

人の声は聞こえず

内なる声に問いかける

君は誰

どこへ行く

どこへ帰る

 

本当のこと

見たいものしか見ず

知りうる事実から目をそらし

笑うことによって

そんなの関係ない

そういう時代じゃないと

思い込むことによって

精神の安定を図っても

駄目だ、そんなの

 

本当のことが知りたい

 

同時代の歴史評価は分からないが

歴史から学ぶことはできる

過ちは繰り返さない

繰り返したくない

呪い

目に見えないもの

しかしそこかしこにある

呪いをかけていないだろうか

呪いを受けることをしていないだろうか

それは畏れといったもの

発した呪いの言葉は自分に降りかかる

畏れを無視した行いは呪いを生む

目に見えないけれど

そこかしこにある

呪いは積み重なる

積み重なったものは

やがて形を取ろうと蠢く

呪いの場からは離れ

祝福された場所に行きたい

 

継続の力

少しづつ

少しづつ

前へ

先へ

希望の光は

届いている

諦めない

きっと届く

手を伸ばす

その先に

待ち受けるものへ

 

 

足したり引いたり

足していく

足せば足すほど埋もれる

引いていく

削れば削るほど浮かび上がる

足し算も引き算も必要だ

今は足すのがよいのか

引くのがよいのか

答えはないが

問いは常にある