出会いと別れの季節

何時だって会えると思ってたし
もう二度と会わないだろうと思ってた。
何時だって行けるだろうし
もう再び行くことはないだろうと思ってた。
限りある人生の中で
心を封じ込めて
どうにも成らなさに
心は引き裂かれていた。
もうどうしたって戻れない
場所に立っている。
戻りたくて戻れないのか
戻りたくなくても
忘れ難いのか
分からぬままに。

匂い

季節ごとの匂いや
人の匂いや
建物の持つ匂い
強烈に嗅ぎ分けていたのに
そんなもの無かったように
雲散霧消
本当に無くなったのは
匂いなのか
感じ取る能力なのか
あるものを
無かった事にする
能力のせいなのか
無味乾燥な
人工社会のせいなのか
死んだように
生きている