歳月

三年、あるいは五年

さかのぼってみても

この場所に来る必然性と

他に何とかならなかったのか

という後悔がある

さらに十年、二十年

さらにさかのぼってみても

道はどこかで暗闇にまぎれてしまい

ただ踏み外さずに転げ落ち無かったことの幸運と

希望を無為に潰してしまったことの後悔がある

夏が終わる

台風の訪れとともに

熱気を帯びた夏が終わる

オリンピックの無い二千二十年

オリンピックが有ろうと無かろうと

毎年のように災害・水難・熱中症

それに加えて新型コロナウィルス・政治の無作為、

あるいは暴走まで心配しないといけないとは

一年後の君は

梅雨明け遅く猛暑続きのこの夏を

覚えているだろうか?

それともあっさり忘れてしまうだろうか?

いま、そしてそれから

あなたの苦しみが見えても

わたしに背負えるはずもなく

他人事以上に共感しても嘘くさく

ただ目をそらさず見ている

無関心の罪を避け

いつでも手を伸ばせるように

あこがれ

もはや誰かのようになりたいだとか

あこがれの人に近づきたいとか思わない

自分は自分であるというあきらめ

あるいはジェラシーに振り回されたくないという自己防御反応

それこそが若さが失われた証拠だろうか

 

そうであっても

勇気を失わず

継続する意思を持ち続け

運命を受け止めて前に進む人になりたい

夏の始まり

いつだって

春の始まりは待ち望まれて

くっきりと姿を見せるのに

夏って奴は始まりがいつなんだか

 

梅雨が終わればもう

夏は真っ盛り

いつの間にか始まって

うんざりするほどに

日が地を焼き尽くし

夏の雑草が衰え

冷たい雨が地を冷やせば秋

 

で、夏の始まりはいつ?

ナスが採れた日か

あるいはトウモロコシの