2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨の合間

冬には途絶えていた虫の鳴き声 たくさんの命に囲まれている

畑が無くなり 整地された そこには 先日までの 野菜の影が 残る

夜になっても降り止まない雨は子守唄 繰り返し繰り返し刻むメロディー あの時だってまた雨が降っていた 雨に熱い心を鎮めていた

明日

虚しく過ぎゆく日々 ひとつひとつが輝かないのはなぜか 鈍った感性 いくらあがいても どこにも届くこともない 少しの火種を 胸に宿して 明日を待つ

時間

時間が経てば 何かが変わる 時間の持つ重みを考えたんだ 同じ時間を共有すれば 距離が変わる 育つのは正の感情だけじゃない いつまでも経っても交わらない線と線 その緊張に あるいは退屈に 耐えられなくて 遠ざかったり 近づいたり

また会う日まで

君の後ろ姿に 声を掛けた 心の中で 少しさみしそうに 見えたのは なぜだろう

なぜ

なぜ若い時は いつまでも 若い気でいるんだろう 落とし穴に気づいた時は もう元には戻れない 二度と

六月、真昼

太陽真上で 頭の影を踏む ベランダ

人生

人生は短い 1、2、3と 数えるほどに

カエル

どこかでカエルが鳴いている 近くには 田んぼも 水路も無いのに 遠くから 風に運ばれて来たのか

初めまして

君は初めましてのようにありがとうを言った 何度も何度も