2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨末期

降り続く雨は止まない 激しく窓を打つ雨に なすすべも無く 部屋で寝転んでいると 雨に打たれて野山を歩いた日さえ思い出す 梅雨が上がってしまえば晴れ上がるのに

あこがれ

もはや誰かのようになりたいだとか あこがれの人に近づきたいとか思わない 自分は自分であるというあきらめ あるいはジェラシーに振り回されたくないという自己防御反応 それこそが若さが失われた証拠だろうか そうであっても 勇気を失わず 継続する意思を持…

退屈

波が高い時 昨日と同じ今日を退屈に思い 波が低い時 昨日と同じ今日に安心する 明日もまた生きていく

夏の始まり

いつだって 春の始まりは待ち望まれて くっきりと姿を見せるのに 夏って奴は始まりがいつなんだか 梅雨が終わればもう 夏は真っ盛り いつの間にか始まって うんざりするほどに 日が地を焼き尽くし 夏の雑草が衰え 冷たい雨が地を冷やせば秋 で、夏の始まりは…

午後のまどろみ

焦りを適当にやり過ごし 何をすべきか見極めぬまま 今は時に非ずと 雨が止み 頭痛が消え めまいが去った日の 午後のまどろみ

雨が止む

雨が降り 風が吹き やがて雨は止み 風は吹き続ける 雨が降らないというだけで 開放感 夕方に干した洗濯物がもう乾いた

流れる

流れたのか 流されたのか 淀みに留まるうちに また流れることを 考えている

希望ばかりじゃない

恋の歌を口ずさんだり 緑の野原を思い浮かべたり つないだ手のぬくもりを思い出したり やりたいことを並べ上げたり なんとか虚しさから逃れたいんだが 頭の中は白く上書きされ 痛みから逃れられない 恐怖を見てしまう