2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

眠い

眠りに引き込まれていく 夜の名残がもったいない 眠くても眠られない 救いがたい夜を思えば 眠くて眠くてしょうがない夜は 何とありがたいことか おやすみなさい

本日快晴

面倒くさくて 駅まで自転車で 行く気力も無いくせに 天気がいいというだけで その事実は覆される

電車

満員電車が 特急停車駅に停まり おびただしい人が 吐き出される どこにいたんだ これだけの人が

カーテン越しの星よ 気高くおまえは そこにある

言葉 コトバ ことば

他を拒絶するための言葉がある ただ己を慰めるためだけの言葉がある 沈黙を保つための言葉がある あなたからわたしへ わたしからあなたへ 伝わらない言葉に意味はない 広がらない言葉に意味はない

夕暮れ

秋の夕暮れ もはや日は暮れ どんよりとした空に 泣きそうになる 来る冬の心構えは できたかと問われ 心細さは増す 立ち向かうために やせ我慢せずに できることは何かと おのれに問いかけてみる 何を求め何を身につけ 何を食し何を手放すのか そして 氷の冷…

岩場に舞う紫の蝶に ダンスを踊る少女の面影を見た 感傷に浸る間もなく 若い私は足元を見ていた そのことがどれだけ心に 影を落としたかはわからない 何度も何度も 蝶のことを思い出したのは確かだ

時とともに

退屈を退屈のまま 放置してはいけない 緊張を緊張のまま 放置してはいけない 虚無を虚無のまま 放置してはいけない 淀みはいつか より傾きを求めて流れていく 均衡点を求めて 緊張は解消していく 投げやりを回収しつつ 時間を進めていく

ダンス

君の姿を捉えたくて 目を凝らして ダンスを見るのだけれど どうしても見定められない くるくる廻り 左右に動き のけ反り 開脚し 指先にも つま先にも 目を届けたいのだけれど 息をつく間もなく ダンスは終わる

夏野菜

ナス、トマト、ピーマン、キュウリ。今年は夏野菜が高かった。トマトはもともと家族が好まないのでまず購入しない。ナスはみな好物だが、高値のため買う機会が減った。ピーマンは中身が空洞のため損な気がして、買うならナスとばかり殆ど買わなかった。もう…

ひとり

一人になりたくて 水の流れのそばを歩いた 感情を鎮めたくて 山に登った 何度も何度も 水の流れは 山の高みは 何かを私に語りかけ 語り尽くさない 奥行きを見せた

緘黙

感じるものがあるけれども 語りかける言葉を持たず 宙ぶらりんな気持ちは どこに行ってしまうのだろう 言葉にすると意味は限定され ごまかしになる 空回りする言葉にはしたくなく ただ黙っているしかなかった ただの沈黙ではなく ただの傍観でもない それを…

眠い

眠い 眠い いつも眠い 睡眠欲に囚われている間は 他の欲望やら苦痛やらから 一時的に逃れられると 半覚醒のままでいたら 半分目覚めないまま 夜が来てまた朝が来る なんだか本当に 生きてるんだか死んでるんだか 時々腕がビクッと動いて ヤバイと思うんだけ…

いつも

自分を信じることが 何より重要なのに そんなことさえ忘れていた

神様じゃない

あなたが何を食べ 何に喜び 何に泣いたかを知っている 神様じゃないんだけどな あなたが発信し 私も発信する お互いに 都合よくつまみ食いする 面白さもあるが この距離感は 居心地が悪い なぜなら 神様じゃないんだ どこまで行っても 距離は縮まらないし 形…

静寂

でたらめな歌を歌った 見渡す限り人はいない 天と地と我と 歌声は四散し すぐに静寂が訪れる