2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

悪夢

閉じられた環から抜けられない。 どこまで行っても。 終りのないゲーム。 だけど、ぼんやりしていたらゲームオーバー。 ぎりぎり断崖絶壁を通っているような気がするが、 気にし過ぎたら自滅する。 鈍感すぎても身の破滅。 平気なふりして、立ち向かうふりし…

春が来る

ぐるぐるぐるぐる季節は巡る。君といた夏。一人の秋。長い冬。春が来て君の顔を思いだそうとする。もう擦れ違ってもわからないかも。あきらめなければつらすぎるから。ぐるぐるぐるぐる季節は回る。悲しみなど関係無い顔して。喜びを表すように花が咲き誇る…

修羅

忘れていた。 折りにふれ、脳裏に浮かんでくる言葉。 「おれはひとりの修羅なのだ。」 ずいぶんこの言葉に勇気づけられた。 原典は、宮沢賢治の「春と修羅」だったのだ。 www.youtube.com

バス

行き先を間違えて、 乗合所から反対方向往きに乗ってしまった中距離バス。 帰る方向はいつもの場所で、 乗ってしまったバスの行き先はたまに遊びで行くところ。 何がしたいかわからず迷っていたんだと思う。 無意識が意識を裏切る。 そのまま乗り続けてしま…

公衆電話

携帯もスマホも、通話定額制もない頃。 遠距離通話は、あっという間にテレホンカードの残額がなくなる。 だからずっとは喋れない。 千円のカードでも伝えきれない気がした、この気持ち。 公衆電話は行列。 つまらない話題でしゃべってる人。 自分の番が来ず…

条件反射

ある日の休日。畑の帰りに裏道をザックを背負って歩いていた。小学生の女の子達が追いかけっこをしながら 後ろから追い抜いて行った。追い抜き様「こんにちは」と声をかけられ、すかさず「こんにちは」と返事を返す。素早く反応できる条件反射があってよかった。

その時は必ずやってくる

時間がたてば、必ず。 焦らず慌てずチャンスを掴め。 いつか訪れる波に乗り、遠いところにわが身を運べ。 時間がたてば、必ず。 慌てず静かに運命を受け入れろ。 それはピンチではない、ただ誰にでも起こる宿命。

失われた時を求めて

未熟なまま歳を取り、成熟には程遠い。 若い頃には思いもしなかった老化の事実。 老いとは罪でも罰でもない。 ただの事象。 流行りものを追いかけず、 気がついたら失われた二十年、いや三十年。 始めるのに遅いことはない。 握手会に、ライブにと参加して、…

なぜ

山道を歩いていたら、紫色の蝶が戯れていた。 それはまるであなたのドレス姿で舞う姿。 一年前に出逢い、側で会話し、写真も撮った。 それは確かに現実なのだが、何もわかっていなかった。 ある日、共通の知人にあなたの死を知らされた。 突然断ち切られた時…

限られた時間の中で

何を望み、何を手に入れようとするのか。 限られた時間。 限られた体力。 何を成し遂げ、何をあきらめるのか。 限られた情熱。 限られた気力。 遠い空の向こうに青い鳥がいるとも思わないが、 希望の青い鳥は居る。 闇雲に追いかけても、追いつかない。 追い…

雪の思い出

粉雪。 ボタ雪。 吹雪。 湿り雪。 残り雪の上に積もる新雪。 積雪に吹き付ける風で舞う雪。 屋根から軒下に落ちた重なった雪。 晴天で光る雪を障子越しに見る。 夜のゲレンデに吹き付ける雪に立ち向かっていくスキー。 暗闇にどこからともなく落ちてくる雪。…

あなたの眼に映ったものは

もう何も映らなくなったあなたの眼。 あなたの眼に映ったものは何だったのか。 いくつもの時代を見てきた。 いくつもの誕生と死を見てきた。 いくつもの笑い。 いくつもの涙。 もう何も映らない。 見るべきものは見てしまったか。 まだ見残したものはあった…

ゆっくり動いているから 止まっているように見えるけど、動いている。 昨日より今日。 今日より明日。 春は確実に近づいている。 夜明け前が一番暗い。 夜明け前が一番寒い。 泣きたくなるような夜明けの寒さ。 長い冬は僕を痛めつける。 ほんのわずかの春の…