2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

孤独

それは貴重なもの 孤独を恐れてはいけない ( なかなかひとりにはなれないからね) 思考を深めるには 世界に自分だけが頼り ( 借り物の思考にいつの間にか侵されている) たが孤独に溺れてはいけない 頑なな心は世界を閉ざす ( 自分対世界じゃあ叶わない)

残暑

いつまで暑いのだと悲鳴を上げながらもちょうどいい気候など 数えるほどで暑いがすぎれば 今度は寒いに文句をつける 夏の暑さもそれほど 悪いものではなかったと 体の奥に刻みつける 年輪のように

夏から秋へ

どんよりとした空 秋雨は夏草を殺す 夏野菜を殺す雨が上がった頃には 季節はすっかり 入れ替わっている

酔わない 酔えない

酔ってしまうともう一人の自分が見ている 酔えない 熱狂の中にいても醒めて立っている( つもり) アルコールに頼って酔いたくなるほど ストレスがない、幸いに そして惰性の ネットサーフィン、ネットショッピング なにかずれている

帰京

飛行機は故郷を遠ざかり 東京へ帰って行く。 東に向かう飛行機に 後ろから西日が当たる。草に埋もれない 樹木もまばらな アスファルトジャングル。食べ過ぎに注意して 昼食はラーメン一杯、 腹減った。

十六

十六歳の少年が 四十年経ってここにいる 何者でもなかった もはやそれでいい

子育て

子育ては 子にも助けられ もうすぐ終わり

日々

誰かのことを確かめて 自分の命を確かめる 空虚な心を埋めるように

街灯

ポツンと 街灯が 灯りを灯している

降り止んだ朝に 色違いの 花が咲く

事を為すには

事を為すには 勢いが必要 継続が必要 諦めないことが必要平穏のためには 無理は不要 諦めも必要成るものは成り 成らぬものは成らず

繰り返し

失敗というなら どこまでさかのぼればいいのか残念ながら どこまでさかのぼっても 愚かさから逃れられず あれもこれも 自分は自分でしかなかったただ可能性を信じ 未来を望むも 足がすくみ 迷い続ける年老いて 流れた時間は 無情にも 淡々と おまえはおまえ…

朝顔

朝顔は 雨降る朝に 静かに咲いた

足音

雨戸越し 夜半に降り出す雨は 秘かな足音に似ている

こんな夜は

死んでしまった人に、もうそれ以上裏切られることもなく感情を乱されることもなく、ただただ懐かしい。短い期間でも濃密な時間を過ごした。そもそも短いとか長いとか物差しは何なのか。続くと思った関係性が、一方的に断ち切られ、短いと思う。実質的な長さ…

曼珠沙華咲き ススキの穂も開く あれだけ強烈だった 日射しが弱弱しく あれだけカラカラだった 空もしょっちゅう雨がぱらつく 収穫の秋だというのに 果樹園も畑も持たない我は 何も収穫するものはない でもなお言うまでもなく 天の恵みは雨と日照 多くの果実…

永遠というものに 手を差し伸べて それはどうにも ならないことを 知った今は 流されていくまま 刹那を積み上げて 残されたものは 全て幻影 時と共に 形は崩れ 無関係となり 去りゆくものになる

まるで空には 絵に描いたような雲が 浮かんでいるんだけど 現実って何だろうと 思わざるを得ない 夢でもないのに 夢を見ている気分だ 酔ってもないのに 酔っている気分だ

長いトンネル

長いトンネルは いつかは通り過ぎるのだろう 自分が自分のことを 信じられなくなって でも長いトンネルは いつかは通り過ぎる日が 来ることだけは 確信を持ってて それだけを頼りに 歩いている

これ以上

詰め込みすぎて もうこれ以上食べれません これ以上見れません これ以上歩けません もうこれ以上 これ以上