2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

教室で提出した詩を先生に講評していただきました。 手書きで書きなぐったようなそれ。勢いで書いて、推敲もその場で条件反射的にしかできていない。例えば会話だと推敲したくても、流れがあるから立ち止まって深くは言葉を練ることができない。自分にとって…

奇跡

あなたが過去から語りかけてくる 長い年月をお互い積み重ねて やっと今出会えたことが奇跡のようで もうお互い知らない過去には 戻りようもないが そんな過去が愛おしい

過去

あまりにも過去から遠ざかり これが本当に望んでいた未来だったのか 歳をとるのは罪ではなく 自然と無くしてしまうものは 仕方がないさと諦める それでもなお大事にしなかった故に 手からこぼれ落ちたものを惜しむのだ

初夏

空には入道雲 冬の間隠していた腕を さらして歩く もうすっかり初夏

愛せよ

ここにある現実を見たくなくて 甘美な過去を見ている あるいは理想の未来を見ている アルコール無くても酔える 酔って辛さを忘れようとする だが現実を愛せなくて いったい何を生きるというのだろう 今この時を愛せよ

二つの記録

駅前のラーメン屋 跡形もなくなり アスファルトに覆われる やがて道路になるそうだ父の軽自動車は 廃車にしたそう もはや歳で運転できない 病院の通院は迎えの車が 来るそうだ タクシーなら 街まで往復5000円

弁解

多くを語るほど遠ざかる 語りは騙り 元より何も語らないほうが良かったか 自己主張は自己正当化 人のためとか言いながら 偽善の顔を被っている 人を傷つけながら それに気づかない鈍感さ お互い近づきたいのに 近づけないハリネズミの寓話 あなたはそれでも…

青空

雨上がり青空 喜び 悲しみ 笑い 泣く 天は何も知らず ただ青空

握手

軽い挨拶をし 手を差し伸べて握手 存在を確かめるようにあなたのことは ずっと知っていました でもやっとここで 人生が交差したのです