2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

夢を見たい

温度を上げていくと液体が ある時気体に変わる。 さなぎを脱皮して蝶に変わる。 長い冬を経て 蕾が開き花が咲く。 いつか花が咲く夢を見たい。 ずっと地に伏せているようでも いつの日か花は咲くだろう。

あなたのこと

悲鳴を聞いた。 心の闇を見た。 どこに落としどころがあるのか。 時は過ぎていく。 あったことも 想像だけで起きなかったことも 挑戦せずに終わったことも 心を閉ざして 平穏無事を願ったことも 全て時に押し流される。 少しだけしかかかわりのなかった あな…

欠落

別れはいつも突然やってくる なぜあなたの不在が こんなにも苦しくさせるのか あなたの死について 悩んだってどうしようもない なのに落ち着かない やりきれない 残された文章に意味を探す

迷い

恥多い人生。 迷いさまよい 辿りつく先は一体どこ。 恰好つけようもなく 平凡でありたかったのか 平凡を嫌っていたのか それもわからないほど 日々を殺して生きてきた。 文字を綴ることさえ てらいになることを嫌い 日常を描くこと以外 ずっと書くことはでき…

回り道 迷い道

近道の雑踏が嫌いで 回り道をする。 近道が退屈で わざと迷い道をする。 どれだけ多くの回り道をしたことだろう。 どれだけ多くの迷道をしたことだろう。 電車がターミナル駅に着くと 階段に人が殺到する。 慌てずやり過ごし 人がいなくなった階段を登る。 …

リアル

天気予報が外れ雨に濡れて帰る。 自然の確かさ、 雨が降れば濡れる。 どんな言葉なんかより雨の方がリアルだった。 ブログの言葉は上滑りしている。 時に何も響かないし 上ずっている。 気持ちに頭が追い付くまで 沈殿していた方がよさそうだ。

小春日和

冬を思わせる日々の後、 するりと現れた穏やかな青空。 消えかけていた秋の虫の鳴き声をまた聞いた。 多くの人が走っている。 季節は行きつ戻りつしつつ冬へ。 誰かからの贈り物のように ありがたくこの日をいただいた。

追憶

激しく憎みあったり 笑いあったり 殴りあったり 慰めあったり 抱きあったり することもなく いてもいなくてもいいように やりすごしている。 衝突を避けるのが 世渡りの知恵というけれど 摩擦がないほど味気ないものはない。 激しく憎みあったり 笑いあった…

わたしはわたしでありつづけるか

たとえ容姿が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ声が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ持ち物を全部失っても わたしはわたしでありつづけるか たとえ魂が変わっても わたしはわたしでありつづけるか たとえ全部の記憶を失っ…

清書

下書きをし 推敲をし 清書する。 人生も原稿書きのように 丁寧にやり直せたらいいのに。 一回切りの人生を 突き進んでいく。 反省しても 過去の時間は 取り戻せない。 せめて残りの時間を 悔いなく生きることを 願う。

地獄

誰も救えないし誰も救ってくれない。 窮状に見て見ぬふりをする、される。 知らぬふりをする優しさ、冷酷さ。 優しいふりをして心の中では相手を切り捨てている。 見捨てた数多くの死体があちこち転がっている。 世界の無惨さは心の貧しさが呼び寄せている。…