2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたとわたし

若い頃出会ったあなたとわたし。 青春の一時期を共に過ごした。 別々の人生を歩み、どこで何をしているか知らない。 懐かしさと共に過ぎ去った時間の残酷さを知る。 二度とあの時間には戻れない。 当たり前だった時間はもうどこにもない。

明日

空っぽにしないと、新しいものは入ってこない。手放さないと、その苦しみから解放されない。忘れないと、新しい一日は始まらない。昨日と同じ今日を惰性で過ごして、 また明日も臆病に生きる。 明日を少しでもいい日にしたい。わずかばかりの勇気と希望で。

中身は何もない

単純さにあこがれる。 曲がりくねった難解さで中身がありそうと思われるより、 中身が何もないと思われるほどわかりやすくありたい。 複雑さに耐え切れないのは、心が弱くなっているから? 記憶力が落ちているから? でも不要なものをそぎ落としていったら明…

暗闇と静寂

心を掻き乱されるものがない、安らぎを求める。 邪悪さも猥雑さも混乱もない。 単純で無に等しい世界。 お休みなさい。

わたしとあなた

わたしがわたしでありつづけるために。 そんな問い掛けさえ遠い昔の出来事のような気がする。 ずっとあなたはあなたのままでいて。 変わらないこと、変わってしまったこと。 時は多く流れた。 捨ててしまった多くのことがら。 わたしはわたしのままいられた…

冬の終わり

少しづつ冬が消えていく。 雪が溶けて行くみたいに、 ある日突然消滅という事にはならずじわじわと。 私の中では今日冬が終わりを告げました。 消えていくもの。 カイロ。 腹巻。 手袋。 マフラー。 冬のパジャマ。 長袖シャツ。 冬を感じるものがだんだん消…

写真

君の写真を撮った。 写真は光の芸術。 暗室で徹夜して、印画紙に焼き付けた。 君の姿が、白い印画紙から浮かび上がってきた。 展覧会に飾った。 言葉にならない気持ちを写真になら託せると思った。 でも本当は答えなんかなかったんだ。 存在を浮かび上がらせ…

問いかけ

自分の足で立っているか。 自分の足で歩いているか。 自分の頭で考えているか。 自分のことばかり考えていないか。 人のつらさに冷淡になっていないか。 人の意見に、自分の生き方を任せていないか。 生きづらさを時代のせいにしていないか。 やらないうちか…

四月の雨はやさしい

地面に積み重なった花びら。 急速に若葉を増していく街路樹。 静々と小雨が降りかかる。 長い冬は終わったんだ。 ずいぶん夢を見ていた。 眠りから覚め光のある方へ向かって進んで行くんだ。 四月の雨はやさしい。 春を祝っているみたいだ。

待つこと

時代を追いかけず待つこと。 本質的なことはいつの時代も変わらない。 時代に流されず信じること。 きっと時代の方が自分に追いついて来る。 自分の人生だもの、 自分の土俵で、 自分の仕切りで生きていきたいと願う。

春に想う

桜の花びらが光にきらめきながら 散っていく瞬間を愛おしく思いながらも、 時を押し止めることなどできないのだ という想念が繰り返し押し寄せる。 春の花、新緑に心を奪われながら、 それらを想う心の余裕は、 日々の平穏があればこそと感謝する。 繰り返す…

いつも風が吹いていた。 ある時は気づかないほどひそやかに。 ある時は猛然と。 雨が降り、雨がやむ。 雨は体を濡らし、 喉の渇きを潤すように畑の土を湿らす。 強く日が差し、そして雲が流れ、日を遮る。 雲の流れはとどまることはない。 日を求めて植物は…

時は流れて

いつの間にか年老いた。 足取りは軽いつもりでも、 反射する壁面に映る自分の姿にぞっとすることがある。 老化を受け入れることは簡単ではない。 まだ若かった頃、 若さゆえの心の高ぶりを持て余し、 歳を取れば穏やかになれるかと思っていた。 確かに不要な…

欲しいもの

あこがれ、手を伸ばして、手に入れようとする。 犠牲を払い、注力して、 少しでも近づけたら自分のものとなるのか。 いつの間にか、手を伸ばす先を見失い、 何のために辛い思いをしているのかが見えなくなる。 そもそも、なぜ欲しいのか、 無理じゃないのか…

にぎやかな世界

春の鳥たちのにぎやかなさえずり。 蜜を求めるミツバチの羽音。 田んぼに水が入り、カエルの鳴き声。 飛び回る蠅。 何処からともなくやってくる危険なスズメバチ。 耳元を脅かす蚊の音色。 夏の盛りのセミの鳴き声。 秋を告げる虫の鳴き声。 その声は秋が深…

やり残した宿題

もう提出期限は、とっくに過ぎている。でもずっと課題リストとして残っている。あなたとの約束は守れなかった。催促されないことをいいことに放置した。あなたはあきらめたのか。あなたはもう忘れてしまったか。生きている限りはまだこれからとうそぶける。…

寝てしまえ

体と心がちくはぐで何かうまくいかない日は、 あれこれ悩まず寝てしまえばいい。 何を見ても、何を聞いても腹立たしい日は、 その日のうちにその気分を解消しなくても、 寝てしまえばいい。 気分なんてものは、 天気や体調であっさり変わるものだから、 その…