日記を破いたって 写真を燃やしたって 過去は消えない 無くなったりはしない ただ多くの時間が流れて 頭の中から記憶がかすれて行くのです 誰からも忘れさられたことは 無いのと同然なのでしょうか？

時間は失われたのか 積み重なったのか 過去の映像だけが残り そこには行くことも 手を伸ばすこともできない 別々に流れていた時間を 重ね合わすことすらできない 残酷なまでにすれ違う

君は空 八月の青い空 ぼくは雲 八月の白い雲

終わらない夏を夢見てた いつまでもこの幸せが続くように 夏の暑さが思考を奪い 曖昧なままにしていたことも 季節が巡り涼しくなる頃には ふと我に帰ってしまうんだ

かくあれと望んだことは 身勝手な願望で 幸運な連鎖が 続かなければ 実現しない でも望まなければ 可能性は0パーセント その執着心に苦しめられても 為さぬことの虚しさに 苦しめられるよりましだ

静寂を壊すことを 嫌うような 囁くような 呟くような歌声