2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ある場面

人生の一場面があれこれ残っている。 脳の記憶容量には限りがあるから、 どれを残しどれを消すかが問題だ。 残っている場面は、何度も反芻するように 記憶を強化しているのではなかろうか? 今日、突然思い出した若い日の一場面。 独りで山道を歩いている。 …

眠い

眠いというのは健康なのか、不健康なのか? 車の運転はしないので 取り返しのつかない事故は起こさないと思うが、 それなら仕事はどうだ? 半覚醒の頭で、効率はともかく、 致命的なミスを起こさないとは言えまい。 データを誤って消すとか。 眠い、眠いと言…

真夏日

五月というのにこの気温。 せっかく早起きしたのに もたもたしているうちにお日様は高くなり。 日差しが眩しく これからずっと先の残暑までの 暑さまで思ってうんざり。 「寒い」の次は「暑い」。 実際は梅雨があるから 「ジメジメ」もあるけれど。 四季の移…

一日の終わらせ方

いつまでたってもすっきり一日が終わらない。 今日は今日、明日は明日と 割り切らなきゃならないのに やり残したことを考えてしまう。 はるかに多くを考えていた 十七歳のころ、賢明だった。 歳を取ると賢くなるとは限らない。 理性では十分な睡眠が必要と …

爽やかな季節

涼しい風が吹く。 空は澄み渡る青空。 強すぎる風も、 湿った雨もなく、 爽やかな風が吹く。 こんな快適な日は一年に何日あるのだろう。 鳥たちのけたたましいさえずり。 恋の正念場? 事件もなく一日が過ぎた。 何もないのが幸福のしるし。 足りないものを …

喪失

失って初めて、その重みを知る。 予感していたことは言え、 事前に本当の覚悟ができるはずもない。 多くのものを無くした。 現実を受けとること、 それすら日々刻々と崩れるように形を変えていく。 すべてのことは幻か? 幼き日々の感動や青春時代の感傷や、…

青春時代

何者かになろうとした。 喉の渇きにも似た渇望とあせりと戸惑い。 果てしなく続く堂々巡り。 格好つけたいけど金はない。 金を稼ぐと時間がない。 馴れ合いは嫌いだったが 遥かに多くの濃厚な付き合いがあった。 若さを無駄に浪費し 若さをもてあまし 早く年…

流れる雲

静かに時は流れる。 雨は上がり、取り残されたように山に雲が流れる。 何もないなんて誰が言った? いくら生きていても見えないまま終わってしまう人生もある。 感じる心があれば人生は豊かだ。 耳を澄ませば多くの音が聞こえ、 目を開けば世界は意外さに満…

もうひとつの人生

高校生の時の通学路にある公園のベンチに座って、 もうひとつの人生を考えた。 役所勤め、教員、同級生たちの多くが選んだ人生。 そして、またひとつ奨められた道。 いずれも選ばず自分で進もうとした道もやめてしまった。 現在も過去も陸続き。 結局自分が…

文集

若い頃の初心を綴った文集を読んだ。 青春を通りすぎ、若い頃の情熱を押し通すことはできなかった。生活することは妥協の連続。そしてずいぶん遠い場所に来た。年老いた。体力も気力も失われた。ただ若かった頃の情熱が懐かしい。もう一度若くなっても、結局…

卒業アルバム

笑っている多くの顔。 卒業アルバムの写真は楽しそうに笑っている。 楽しいよりもつらいことの方が 多かったはずの高校時代。 たくさんの行事はなじめなかったし、 多すぎる生徒数も辛かった。 でも確かに鍛えられた。 部活動、生徒指導、進路指導、年中行事…

手紙

昔のたくさんの手紙を読み返す。 もう再び会うこともなさそうな人たち。 あの頃この手紙をどういう気持ちで読んでいたのか? 多くの誤解、 すれ違い、 薄情などのフレーズが 脈絡なく脳裏によぎる。 わたしは わたしの人生を 誠実に生きたのだろうか?