2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ある日のつぶやき

どれだけ平凡で どれだけ凡庸で どれだけ鈍感で どれだけ優柔不断で どれだけ不感症で どれだけ向上心が無くても それで君を憎むことはできない 君の中に僕を見ている 君のことが好きだよ

夏の息

一瞬の夏を燃え尽くそうとする 実際は暑い夏に対抗できるわけもなく ただじっと燃え尽くされる 日差しを避けてうなだれている 夜になると少し息を吹き返す トンボがつがいになって飛んでいる セミの鳴き声はジリジリ空を覆い尽くす 騒がしい鳥たちの鳴き声は…

わたしのなかの野生

アスファルトジャングルのなかで ひそかにいきをついている。 わたしのなかの野性はやせ細って 息も絶え絶え。 魂は自由にさ迷っているのに このからだは しがらみからぬけだせない。 消費することも 馬鹿騒ぎすることも 流行を追いかけることも 確かに生き…

夏の月曜日

言葉がどこかから降りてきて とどまることなく旅立っていった 休み明けなのに疲れるいつもの月曜日 退屈を避ける方法を 退屈になる前に 見つけておきたいと 思いながら 昼休みに歩いた あのゲームをする人が目立った公園 人と同じことをすることが 退屈しの…

時代

何かが違う 絶対違う 過去を振り返り時代は大きく変わった 物があふれ物を大事にせず 人があふれ人を大事にせず 言葉があふれ言葉を大事にせず 綺麗がいいと 効率がいいと 快適がいいと 多くの過去は捨て去った 郷愁だけではなく 薄っぺらい空気で息がつまり…

流行りもの

皆が飛びついた時には知らんぷり。 皆が飽きた頃に手を出す。 誰かの手の中で踊らされたくないんだな。 まだまだ周回遅れで始めていないものがある。 奥手にもほどがある。 この性格は一生治りそうにない。

自然と人間

人間の手で制御できないところに自然はある。 太陽の光は人間の力ではない。 地球の運行は人間の力ではない。 地震は繰り返し起こり、なすすべはない。 自然の力は人間の及ぶところではない。 自然に対する畏れ。 それを忘れてしまう人間の傲慢。

生産と消費

作る喜び。 買う喜び。 使う喜び。 買えない悲しみ。 持たない悲しみ。 労働の苦しさ。 空っぽの消費のむなしさ。 他人をうらやむ。 他人を蔑む。 何をやってもお金がついて回る。 あまりにお金に振り回されて、 お金を稼ぎたい、 お金を使いたい、 この世の…

平等

お金を持っていても胃袋は一つ。 おなか一杯になったらそれ以上は食べられない。 お金を持っていても体は一つ。 気持ちはあちこち行きたくても一度にできるのは一つのこと。 お金を持っていても一日は一日。 朝は誰にもやってきて夜は誰にも訪れる。 お金を…

繰り返す夢

川に鮮やかな色の魚が泳ぐ。 あれは鯉のよう。 大きな岩を水流が削った流れを魚たちが泳いでいく。 獣が通せんぼをする。 その脇を通り抜けて先に進まなければならない。 一匹をクリアしても獣は次々とやってくる。 なんとか襲われずに森を通り抜ける。 その…

この道はどこへ続く

ずっと歩いてきたけれど、 この道はどこへ続く。 まだまだ先は遠いのか。 この道はいつまで続く。 引き返すことはできない。 前へ向かって進むだけ。 暗闇を抜けたら、 明るい世界が待っているだろうか。 坂を登り切ったら、 見晴しが良くなるだろうか。 そ…

地を這う日々

時に一年前の日々を思い出す。 油断大敵、 職場環境は変われど、状況は変わっていない。 経済、仕事、健康、家庭。 悪化したこと、好転したこと。 プラスマイナスでほぼ変わらず。 気を緩めると、足をすくわれる。 しかし気を緩めないと、神経が細るばかり。…

大事にしたかったのに

もう二度と会えない。 もう会うことはない。 大事にしたかったのに、 心の中で思うばかりで、 何も伝えず、 何もわからず、 時は過ぎ。 もう二度と会えない。 もう会うことはない。

みじめに思うこと

自分のことをみじめに思うこと。 いつもではないがたまにはある。 お金がないとか、 気に入った仕事をしていないとか、 人づきあいが面倒で交流がないとか、 大きなことはあまり気にしても仕方がない。 それより自分をコントロールできなくなること。 仕事中…

少しだけ変えてみる

昨日と同じ今日。 先週と同じ今週。 先月と同じ今月。 去年と同じ今年。 退屈と共に、境遇に安住している。変わらなければと思い続けて、 なおこの場にいるのは何故? 惰性だけではない。 容易では無い方向転換。 少しの誤りでも積み重なれば遠く道は逸れる…

三年間

中学生は高校生になり、 高校生は大学生になり、 大学生は社会人になり、 大人は何年生でもないけれど、 三年分歳を取り、 ご近所のご老人も明らかに 歳を取られている。 三年前には この世にいなかった子供たちが、 幾年目の誕生日を迎える。 三年前には こ…

夏の彩り

あの遠い日の思い出。 憧れるような夏の記憶。 夏が来たとて、 再びあの日々は戻らない。 心躍らされることが 忌ま忌ましく、 夏なんて暑いだけだとうそぶく。 何か起こりそうな夏。 命の高ぶり。 すでにトンボが飛び 秋の虫を思わせる声も聞く。 いつも季節…