2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

幸福

詩

浮ついた言葉が多い世の中で 君の言葉を受け取った その言葉は決して力強くはないけれど 確実に届いた 心が震えた 言葉を受け取るには 雑音に惑わされないよい耳が必要だ あなたと同じ時代に生まれた 幸運を思う そして同じ場所に立つことができた 幸福を思う

生きていく

詩

当たり前なんてないんだよ。 みんな平気な風に生きているように見えるけど それぞれ大変で それぞれ精一杯に生きている。 ああ、明日からも生きていかなきゃ。 平凡で 格好つかなくて ギリギリでも また明日も。

もっと

詩

今更ながら言いたいことあるのか もうどうでもいいのか わからないまま 瞬間に妄想し すぐに忘れ去る 言いたいことなど ありふれたこと 生きている 生きてきた もっと遠くへ もっとまっすぐに もっとしなやかに もっと もっと

山

詩

ある時は遥かに大きなもの ある時は取るに足らぬもの ある時は存在を忘れ ある時はまた巨大に膨れ上がる いつもそこにあるだけで もう長らく形は変えていない 自分の心が変わっただけ 今日もただそこにある 風が吹き日が当たり雨が降る 何者かに見つめられて…

渇き

詩

喉の渇きは癒せない。 いつのまにか乾いてしまったこの体。 そのことに気づかないまま 時は過ぎる。何が欲望なのか 何が不足なのか 何が過剰なのか鈍い頭のまま 濁った眼をして 外に顔を向ける。

生きている限り

詩

始まりもしないのに もう終わりのことを考えている。 いつかは 永遠にいつかになり 始まりもしなかった旅は 頭のなかで無かったことになっている。 さよならを言うさびしさは もう過去のもの。 なぜなら生きている限りは つながっている。

準備

詩

準備はできたか 長く白紙のまま 手付かずで そのたった一歩が踏み出せない 準備はできたか もう夕暮れ時 すべてのことは すでに終わりかけている 今更出発できるのか 準備はできたか 誰も待っていない 連れは誰もいない それでもまだ見ぬ先に 向かって歩いて…

写真

多くの写真を撮ってはみたが ピンぼけ 手ブレ 期待はずれ 引き伸ばしに耐えるようなものは一枚もない カメラのせいだ レンズのせいだ とは思ってみるが この目は写った写真以上に捉えていたかは疑わしい ただ目が肥えただけだ それにしても 理想と現実の違い…

芝桜とチューリップとクリスマスローズ

けやきの木

詩

ずっとそこに立っていた。 いつも側を通りすぎていた。 何度も何度も。 大きな存在なのに他のものに紛れて 少しも目に止まらず もう無くなると知らされて 迂闊にも気に留め 謝る気になる。 無かった事にしない。 一生懸命写真を撮ったがむなしい。 多くの去…

川

詩

二人の間を流れる川は浅くて狭い なのに二人を遠ざける たとえ二人の間に川が無かったとして 二人は隔たらずにいられたのだろうか

この体

詩

この体は速く走れないことを知っている。 この体は多くの物を持てないことを知っている。 この体は多くの限界を知っている。 頭はそれを許さずより遠くへ行こうとする。 心は悲鳴を上げる。 体を置き去りにして前に進むことはできない。 体のことを思い出せ。…

三日月の夜

日が暮れて西の空から三日月が上って来ました。 だんだん暗くなり星の光が増して来ます。 そして飛行機が通り過ぎて行きます。 見送ったら、また次の飛行機が通り過ぎを繰り返します。 やがて星空は静かさを取り戻しました。 星の位置を確認するためじっくり…