2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

君の孤独

君の孤独。僕の孤独。どこまで行っても交わらない。魂は浮遊する。時間と戯れ、宙を彷徨う。僕の孤独。君の孤独。無垢な魂。干からびた魂。君と僕。どこかですれ違い、泣き、笑い。こんにちは。さようなら。

冬のライブ

見ている。 見られている。 ステージからは一対多。 客席からは多対一。 でも自分の中では一対一。 勝手に好きになり、 勝手に期待し、 勝手に聴き続け、 勝手に会いに行く。 偶像ではないことは分かっている。 ただ、同じ時代に生き、 同じ場所にいられるこ…

祈り

祈りは人を強くする。虚無の海から離れ、希望を胸に抱く。隠すほどのことも無い。底は見えている。開き直った果てに、原石が隠れていることも?宇宙の果ても無い広がりを思えば、短い人生。思いのままに生きて行ければいい。祈ることで、できること、できな…

夕日が当たる橋を見ていた。 行きかう人たち。 舞う鳥。 一瞬の光。 今そこにある、奇跡的な生命の彩り。 当たり前のようにそこにあり、なおかつ儚い。 橋を渡って家路をたどる。 夕日が射す公園の樹木。 家に着いた。 日が暮れた。

転がる石

転がりつづける石はいつまで動きを止めない?重力には逆らえず、いつかは落ち着くだろう。流れつづける水は、どこまで流れていく?海まで流れたら、また雲になり雨になる。飛び立った鳥は、どこまで行くのだろう?遥か国境を越えて、遠い空へ。今いるこの場…

本命

覚悟が歌になっている。そんなあなたの歌の数々。「一生あなたの本命でいさせて下さい。」なんて言葉!覚悟がないと言えないよね。そしてこちらにも覚悟を迫って来る。受け止めすぎたら、あなたから逃れなくなる。これは大変なこと。本当に好きになっていいの…

十七歳

十七歳が輝かしいなんて言わせないと思っていた。 恰好なんてつけていられなかった。 住まいに風呂はなく、夏でも部活の汗でどろどろになった体。 見栄えより食欲。 毎日風呂には入れない。 毎日作る弁当。 夏の暑い日、おかずが糸を引いて腐ってた。 黙って…

ありふれた言葉

繰り返された、ありふれた言葉。オリジナルなんてどこにも無い。平凡な人生、ありふれた生活。それに価値が無いだなんて決め付けなくていい。特別じゃなくても、ありふれたものでも。ありふれた言葉で、愛を語ろう。ありふれた言葉で、人生を語ろう。繰り返…

ステージ

ステージに立つ彼女は最高。どんな歌でもどきりとさせる。音楽の魔法で。ステージに立つ彼女はクール。どんな歌でも皆の心を鷲掴み。音楽の魔法で。ステージに立つ彼女はホット。どんな音でも自在に操る。音楽の魔法使い。繊細なギターの音色。感情の高ぶり…

柔らかい心

あなたの柔らかさに触れた時、 ひどくみじめに思えた。 それは張りつめた固い心。 あなたの流す涙は、ぼくを戸惑わせる。 抑えた感情、閉ざされた心。 何をやってきたんだろう。 自分のことだけ精一杯で。 何を見てきたんだろう。 笑うことを忘れて。 何を感…

十四歳の冬

もう手遅れだと思った。 すでに遅すぎるのだと。 烈しく焦りを感じ、 どうしようもなくうろたえた。 あれからすでに四十年。 平凡に生きることさえ難しく、 現実と格闘している。 人生というステージに立ち、 時には逃げだし、 勝ちつづけることなどなく、 …

いとしいあなた

ずっと隣にいることが、当たり前のように思っていた。 でも別れは突然にやってきた。 いつも街を歩いていると、あなたの姿を追いかけた。 でもいつの間にか探すのに疲れた。 運命の人だったなら、また会う事もあるでしょう。 でも運命の人だったら、別れはあ…

息をひそめて

急がないことは先延ばし。毎日ひとつづつ片付ける。息をひそめるように。急がず。あわてず。寒い冬には春を恋い暑い夏には秋を恋う。嵐の日にはうずくまり快晴の日には羽根を伸ばし。なんだかんだで、日は過ぎて。明日は明日の風が吹く。一年三六五日。昨日…

生き延びること

人生は生存競争。人より速く。人より多く。生きるためには勝ち馬に乗れ。裏切りも仕方ない。そう思って生きてきた。でもそういう自分を見ている、もう一人の自分がいるんだ。人生は生存競争。人より上手く。人より先に。生き延びること。それは綺麗事じゃな…

泣きたかったわけじゃない。 ずっと溜まっていた涙があふれたのかな? 感動したかった訳じゃない。 安易な感動は御免だね。生活の中でフタをして、 抑えていた感情。 寝ている間に夢を見るように、起きている間に感情が踊り出す。ああ、まだ泣ける。生きてい…

失語症

空っぽな心。空虚な心をでたらめな言葉で飾りたくもない。そして、また一日が過ぎていく。普通の喋り方を忘れてしまった。反射的なおうむ返し。聞いているふりだけで成り立つ会話。笑い方も忘れてしまった。笑いたくもないのに、笑えない。顔に貼り付いた仮…

あなたを苦しめるもの

鏡に写った自分の身体。ぼんやりした冴えない頭。一人ぼっちの孤独。いいことなんかないと思える未来。失われる若さ。貧困と病に怯える毎日。ああ、いつから暗闇の中。いつまでも続く不快感。あなたを苦しめるものの正体はどこにある。救いはどこにある。一…

自由

自在な身体。鉄の翼、鉄の箱なんかじゃなく柔らかい身体で、世界を駆け回る。その身体を閉じ込めているのは自分自身の心。こだわりを捨てれば世界は光り輝く。欲しいものはなんだっけ。何かを手に入れてもそれは本当は自分のものじゃない。手のうちからこぼ…

種をまく

未来の収穫を信じて種をまく。土と水と光の恩恵を受けて、芽を出し根を張り茎を伸ばし葉を広げる。冷たい雨、嵐の夜、長く続く日照り、激しい雨もあった。やがて一粒の種は多くの実をつけて、次の季節を待っている。

百年後の君へ

今はまだ生まれていない君へ、手紙を書こう。百年経っているから、もうぼくは生きてはいない。ぼくの子供達も生きていない。果たしてぼくに似ている誰かが、君の側にいるだろうか?百年経った未来のそこは、快適な場所だろうか?百年前の祖先が賢明でなかっ…

空白

何もない場所、何もない時間。空白は空白のままじゃいけないのかな。すべてに言葉を与え、すべてに意味を与えようとする。沈黙は沈黙のままで。すべてに答があるとは限らない。大きな息をして、見えていなかったものを見つけてみよう。そう、そこには初めか…

あなたへ

あなたからどんどん引いたとき、最後に残るものなあに。国籍、家柄、生い立ち、学歴、家族。あなたからどんどん引いていき、最後に残したいものなあに?名誉、功績、性格、友人、健康。最後に残るものは素の自分?それともなにもない?いつかは人生の最期を…

きれいな花

恋をしましょう。恋をして、一番きれいな私を見てくれる?輝いている私を、あなたは見てくれる?春が来て桜の咲く頃、そう今が人生の盛り。長い冬を乗り越えて一斉に桜が咲くように、私もいっぱい花を咲かせましょう。きれいな花を咲かせましょう。輝いてい…

私の正気を保たせるもの(個人的事情)

バランスを失う。 ギリギリの日常。 疲れた果てた。 病んだ精神。 霞む目。 いつまでも続く日常。 固まった身体。 浅い息をしている。 何杯かのコーヒー。 冬の林檎と蜜柑。 勇気を与えるあなたの歌声。 遠くに見える山並み。 畑で育つ野菜。 発酵を待つ積ま…