2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏至

夏至過ぎて そうか 君は帰っちゃうのか みたいな 名残り惜しさ 初夏で どんどん ひまわりだって 背が伸びていく というのに

奇跡

願った奇跡は起こらず だらだらとした日常が続く 淡々とした日々それこそが 奇跡なのかもしれない

明日へ

疲れたなら もうこれ以上無理なら 手放せばいい 続けるのはただの惰性 気にしているのは自分だけ 執着から離れれば また新しい地平が見えるはず さよならから始まる明日 重い荷物を振りほどいて

さよなら

もうすぐぼくはこの街を出て行く 電話ボックスに置忘れたアドレス帳 この街で出会った人たち もう会うこともないままに そっと別れを告げた

群青

群青という絵の具を 水に溶き 画用紙に塗った そこに現れる空と海 空は手を伸ばしても届かず 海はここから数十キロ先 はるか遠い

人生

ねえ生きてるって孤独でしょう どんなに仲が良くても どんなに近しくても 分かりあえないものがある だって人はそれぞれの人生を歩いている 私は私 あなたはあなた 同じ人間では無いんだもの 分かりあえたとしても それは大いなる錯覚 都合のよい錯覚 だから…

時は過ぎ

時間が通り過ぎるのを待つだけ 苦しさも悲しさも虚しさも時が解決するさ 深く考えないまま時が経つのを許す かくして人生の残り時間が無いのに気づき 何を今さらやり直す気力もなく終末に近づく それで良かったのか答えはまだ無い

春 花見することなく 桜散る 梅雨に 紫陽花の花 通りすがりに 見かけるだけ バラの花も 咲いているだろう 季節を彩る 花たちよ 私もまた 生きている 吹く風に 揺られながら