雪の思い出

粉雪。

ボタ雪。

吹雪。

湿り雪。

残り雪の上に積もる新雪。

積雪に吹き付ける風で舞う雪。

屋根から軒下に落ちた重なった雪。

晴天で光る雪を障子越しに見る。

夜のゲレンデに吹き付ける雪に立ち向かっていくスキー。

暗闇にどこからともなく落ちてくる雪。

アスファルトの上に踏み固められて氷になった雪。

 

七月、万年雪が残る山、のどの渇きをいやす。

十月、高地の登山で初雪。

十一月、里から見る富士山は雪に覆われ。

十二月なのに大雪。帰省の上り坂のバスが立ち往生。

正月、沖縄の子は初めて?見る雪に大喜び。

一月、前回の雪が溶けぬままに、新雪が積み重なる。

二月のかまくら。続く寒波で溶けずに残る。

三月のゲレンデはガリガリ固い、柔らかくない。

春休みに登る山に残る雪。

四月季節外れの大雪。四月の雪かき。

 

雪の思い出は尽きることなし。

雪のない街で。