途方に暮れて

服を着替えるように過去を脱ぎ捨てる。
予定調和の嫌らしさ。
そうやってこだわり続けたことは
こだわる価値があったのだろうか。
もはや意地を張りつづける元気も気力もない。
うっかりしているうちに時代は大きく変わっていた。

もう君はずっと先に行ってしまったか。
それとも途方に暮れているか。
君に話しかけることもなく
ぼくは歩き直そうとしている。