負け戦

希望も絶望も頭の中。

しかし胸を張って

戦い続けてきたかというと

心もとない。

 

心は虚しく

ある時は逃げ

ある時はジグザグに進み

ある時は地に這って耐えるのみだった。

 

生きているだけで

儲けもの。

勝ち続けることはできないが

負け続けることもない。

死に向かっていく人生を

思えば

全ての戦いは負け戦。

 

希望の歌を歌いながら

ゆっくりと進んでいく。

 

無意識

駅前の田が潰れて

スーパーができた。

交差点そばにあった畑が潰れて

飲食店ができた。

駅そばにあった畑が潰れて

マンションができた。

近所にあった畑が潰れて

駐車場ができた。

経済原理のままに。

 

都市化が進み

多くの田畑は失われ

土の上は

アスファルト、コンクリートで覆われた。

止めることはできない。

 

自然から離れるほど

進歩したと言えるのか。

どんどん

心は失われ

生命力が衰えていく。

それすらも意識しないままに。

 

 

夢を見たい

温度を上げていくと液体が

ある時気体に変わる。

さなぎを脱皮して蝶に変わる。

長い冬を経て

蕾が開き花が咲く。

 

いつか花が咲く夢を見たい。

 

ずっと地に伏せているようでも

いつの日か花は咲くだろう。

あなたのこと

悲鳴を聞いた。

心の闇を見た。

どこに落としどころがあるのか。

時は過ぎていく。

あったことも

想像だけで起きなかったことも

挑戦せずに終わったことも

心を閉ざして

平穏無事を願ったことも

全て時に押し流される。

 

少しだけしかかかわりのなかった

あなたのことを考える。

あなたのことは文章として残っている。

あなたのことは忘れない。

迷い

恥多い人生。

迷いさまよい

辿りつく先は一体どこ。

恰好つけようもなく

平凡でありたかったのか

平凡を嫌っていたのか

それもわからないほど

日々を殺して生きてきた。

 

文字を綴ることさえ

てらいになることを嫌い

日常を描くこと以外

ずっと書くことはできなかった。

 

書くことは

ループ階段を登るようだ。

くだくだしく

同じことを繰り返している。

でも生きていくことは

繰り返し。

 

迷いながら生きている。

そこからは逃れられない。

 

回り道 迷い道

近道の雑踏が嫌いで

回り道をする。

近道が退屈で

わざと迷い道をする。

どれだけ多くの回り道をしたことだろう。

どれだけ多くの迷道をしたことだろう。

 

電車がターミナル駅に着くと

階段に人が殺到する。

慌てずやり過ごし

人がいなくなった階段を登る。

 

いつも競って

雑踏を行くことはないんだ。

あわてて行った後には

気持ちが置き去りになっている。

 

 

リアル

天気予報が外れ雨に濡れて帰る。

自然の確かさ、

雨が降れば濡れる。

どんな言葉なんかより雨の方がリアルだった。

ブログの言葉は上滑りしている。

時に何も響かないし

上ずっている。

気持ちに頭が追い付くまで

沈殿していた方がよさそうだ。