2016-12-04 負け戦 詩 希望も絶望も頭の中。 しかし胸を張って 戦い続けてきたかというと 心もとない。 心は虚しく ある時は逃げ ある時はジグザグに進み ある時は地に這って耐えるのみだった。 生きているだけで 儲けもの。 勝ち続けることはできないが 負け続けることもない。 死に向かっていく人生を 思えば 全ての戦いは負け戦。 希望の歌を歌いながら ゆっくりと進んでいく。
2016-12-03 詩 詩 多くの詩が産まれた。 浮いた言葉は浮かばず 地を這いずり廻る言葉にこだわるばかり。 夢や希望を歌いたい。 誤解を怖れず歌いたい。 恥を忘れず歌いたい。 あなたのそばで歌いたい。 いつか花は咲くのだと。
2016-12-02 許し 詩 自分を許さなければ いつまでたっても 針のむしろを歩いているようなものだろう。 いま生きていることを大事にしたい。 いまを大事にできなければ こうありたいと願う未来はない。
2016-12-02 無意識 詩 駅前の田が潰れて スーパーができた。 交差点そばにあった畑が潰れて 飲食店ができた。 駅そばにあった畑が潰れて マンションができた。 近所にあった畑が潰れて 駐車場ができた。 経済原理のままに。 都市化が進み 多くの田畑は失われ 土の上は アスファルト、コンクリートで覆われた。 止めることはできない。 自然から離れるほど 進歩したと言えるのか。 どんどん 心は失われ 生命力が衰えていく。 それすらも意識しないままに。
2016-11-28 夢を見たい 詩 温度を上げていくと液体が ある時気体に変わる。 さなぎを脱皮して蝶に変わる。 長い冬を経て 蕾が開き花が咲く。 いつか花が咲く夢を見たい。 ずっと地に伏せているようでも いつの日か花は咲くだろう。
2016-11-24 あなたのこと 詩 悲鳴を聞いた。 心の闇を見た。 どこに落としどころがあるのか。 時は過ぎていく。 あったことも 想像だけで起きなかったことも 挑戦せずに終わったことも 心を閉ざして 平穏無事を願ったことも 全て時に押し流される。 少しだけしかかかわりのなかった あなたのことを考える。 あなたのことは文章として残っている。 あなたのことは忘れない。
2016-11-20 欠落 詩 別れはいつも突然やってくる なぜあなたの不在が こんなにも苦しくさせるのか あなたの死について 悩んだってどうしようもない なのに落ち着かない やりきれない 残された文章に意味を探す
2016-11-16 迷い 詩 恥多い人生。 迷いさまよい 辿りつく先は一体どこ。 恰好つけようもなく 平凡でありたかったのか 平凡を嫌っていたのか それもわからないほど 日々を殺して生きてきた。 文字を綴ることさえ てらいになることを嫌い 日常を描くこと以外 ずっと書くことはできなかった。 書くことは ループ階段を登るようだ。 くだくだしく 同じことを繰り返している。 でも生きていくことは 繰り返し。 迷いながら生きている。 そこからは逃れられない。
2016-11-15 回り道 迷い道 詩 近道の雑踏が嫌いで 回り道をする。 近道が退屈で わざと迷い道をする。 どれだけ多くの回り道をしたことだろう。 どれだけ多くの迷道をしたことだろう。 電車がターミナル駅に着くと 階段に人が殺到する。 慌てずやり過ごし 人がいなくなった階段を登る。 いつも競って 雑踏を行くことはないんだ。 あわてて行った後には 気持ちが置き去りになっている。
2016-11-14 リアル 詩 天気予報が外れ雨に濡れて帰る。 自然の確かさ、 雨が降れば濡れる。 どんな言葉なんかより雨の方がリアルだった。 ブログの言葉は上滑りしている。 時に何も響かないし 上ずっている。 気持ちに頭が追い付くまで 沈殿していた方がよさそうだ。