緘黙

感じるものがあるけれども
語りかける言葉を持たず
宙ぶらりんな気持ちは
どこに行ってしまうのだろう
言葉にすると意味は限定され
ごまかしになる
空回りする言葉にはしたくなく
ただ黙っているしかなかった
ただの沈黙ではなく
ただの傍観でもない
それを証明するため
何をすればよいのだろう

眠い

眠い
眠い
いつも眠い
睡眠欲に囚われている間は
他の欲望やら苦痛やらから
一時的に逃れられると
半覚醒のままでいたら
半分目覚めないまま
夜が来てまた朝が来る
なんだか本当に
生きてるんだか死んでるんだか
時々腕がビクッと動いて
ヤバイと思うんだけど
どうやったら
本当に目が醒める?
まるで冬眠するクマ

神様じゃない

あなたが何を食べ

何に喜び

何に泣いたかを知っている

神様じゃないんだけどな

あなたが発信し

私も発信する

お互いに

都合よくつまみ食いする

面白さもあるが

この距離感は

居心地が悪い

なぜなら

神様じゃないんだ

どこまで行っても

距離は縮まらないし

形にならない

 

現実

もっと堅牢であると

思っていた現実は

どこまで行っても

過渡期とでもいうべきもの

儚く流動し

とどまることはない

つなぎとめるものなどなく

流れていくまま

だからこそ

日々もがいている

痕跡を残すために