ある痛み

痛みの元は無くなった

誰にも知られること無く

自分だけが知っている

長い間煩わされていた

しばしの開放感はあるのだが

必要あっての痛みの元

ぽっかり空いた穴は

再び埋まることはない

この欠落はまた自分だけが

引き受けなければならぬのだ

どこへ

ぬるいままの
鋭くもなく
あいまいで
事無かれ主義
誤魔化し続けて
いったいどこに
たどり着こうというのか
再び立ち上がったものの
どこまて闘える?
運命というものがあるのなら
乗り越えるのか
あらがうのか
従うのか
とにかくも
前を見据えている

今日という日

風が強い。気温が上がる。

祝日の今日、外出をせず。

ただ疲れを取るだけの日となった。

 

ラーメン作って食べた。

帰省の切符を買った。

ライブの配信を見た。

静かに過ごした今日。

静かさは嫌いじゃない。

そしてこの日は確実に存在していた。

 

螺旋

時間が経てば前に進める

すべてが過ぎれば過去だけになり

やがては記憶さえ無くなる

進む方向が間違っていたというなら

一体どれだけ前に戻れば

元の曲がり角に戻れるのか

行き着く先は破滅の道だと

知っていたのではないか

ただ今は生き延びていることだけが

信じられるような

それだって本当は

大きな傲慢かもしれないのに