ハードル

恐る恐るためらいながら進んできた道のり

いつの間にかハードルは乗り越えていた

長い蓄積のゆえに容易になっただけなのか

元より強大な壁など存在しなかったのか

人生は一度きり

悩み続けながらも

ここまで来れたことの感謝と

個人の力だけではない運命に

翻弄されることの畏れを

感じながら

ハードルは何だったのか

考えている

陽だまり

二階の窓を開け放し
陽だまりで寝転んでいる
もう年の瀬というのに
小春日和の穏やかな日射し
今日午後には
あの娘の出る
お芝居があり
当日券もあるそうだ
寒さも時間もお金も
行かないことの
言い訳にはできない
ただ疲れているだけ
心も体も熟さないと
強いアラームが鳴る
季節が巡ればきっと

あきらめ

あきらめてもいるし
生きている限りはと
望みを後に託し
あきらめきれないこともある
オレの本当の望みは何なのか
問いかけこそ大事なことなのに
それを忘れてしまいがちな日々
あきらめきってしまえば
心は冷めきって干からびてしまう
手放してしまうことによる
平穏さももちろんある
ああ歳をとった
もう決して取り戻せない事が
あるのをわかっている

総理大臣

総理大臣が嘘をつくばかりの不幸

この世を謳歌しても

数ある不正が積み重なり

今にも高転びをしそうだが

不正を最高権力者が故に見過ごされ

権力の座を手放した時の追求を恐れ

その座にしがみつく

もう辞めたらどうですか