2020-08-16 いま、そしてそれから 詩 あなたの苦しみが見えても わたしに背負えるはずもなく 他人事以上に共感しても嘘くさく ただ目をそらさず見ている 無関心の罪を避け いつでも手を伸ばせるように
2020-07-23 あこがれ 詩 もはや誰かのようになりたいだとか あこがれの人に近づきたいとか思わない 自分は自分であるというあきらめ あるいはジェラシーに振り回されたくないという自己防御反応 それこそが若さが失われた証拠だろうか そうであっても 勇気を失わず 継続する意思を持ち続け 運命を受け止めて前に進む人になりたい
2020-07-12 夏の始まり 詩 いつだって 春の始まりは待ち望まれて くっきりと姿を見せるのに 夏って奴は始まりがいつなんだか 梅雨が終わればもう 夏は真っ盛り いつの間にか始まって うんざりするほどに 日が地を焼き尽くし 夏の雑草が衰え 冷たい雨が地を冷やせば秋 で、夏の始まりはいつ? ナスが採れた日か あるいはトウモロコシの
2020-07-04 希望ばかりじゃない 詩 恋の歌を口ずさんだり 緑の野原を思い浮かべたり つないだ手のぬくもりを思い出したり やりたいことを並べ上げたり なんとか虚しさから逃れたいんだが 頭の中は白く上書きされ 痛みから逃れられない 恐怖を見てしまう