2019-10-20 道 詩 こうありたいと思う自分と 現実の自分 この道を歩いていると いつまで経っても 辿り着かない いつか時が熟すのを待つ 言い訳ばかりだ 自分をどこまで 信じられるか 一人善がりで 無い事を願う
2019-10-20 景色 詩 風景が曇って見えたら それはただの メガネの曇りだった しかし メガネを取ってしまっては 正確な像に焦点は合わず メガネの曇りを拭く布も無い 一点の濁りもなく きれいな世界を見ていたのは いつまでだったのか
2019-10-19 野菜と人生 詩 秋冬野菜の種まきは 来る寒さとの闘い 大根ならお彼岸までに播かねばならぬ 十月過ぎての種まきはもはや十分に育たない 苗もまた同じ 白菜もお彼岸までに定植するのがよい 育ちが悪いと結球せず失敗だ ならば早めに植えようとすると 食欲の活発な虫にやられる 私にとっての種まきは まだ間に合うか 苗は十分育っているか 自然の一部である 人間の人生も大きな流れに抗えない
2019-10-03 秋の日 詩 日毎に色あせていく彼岸花 残暑に気を取られ ススキの穂が出ているのに やっと気づいた今朝 秋は日ごと週ごとに 深まりゆく 秋の果実のように 成熟できたらと つかの間願う それまでは 落果しないよう我慢
2019-09-30 傍観者 詩 何だってこんな事に なってしまったんだろう 当事者として 責任を果たす事ができず 知らん振りして心を閉ざす 都合のいい時だけ 愛想笑い そうするだけの事情が あったんだ そりゃそうさ 誰でも事情はあるさ だけど いいとこ取りは 許されない 報いは必ず受ける