コトバのカケラ

コトバのカケラ ソラからフリ チュウをマイ アタマのナカを カケマワッて キエていった

過ち

わかってもらえぬならと 頑なに閉ざしていた心も もはやほどけていった なのに 過去の多くの関係性 放置しているだけで 本当は硬いロープの瘤のように 固まっている 謝るべきなのか 過ちは何だったのか 混沌としたまま 流されていく

前へ

前へ前へと 止まってしまえば 倒れてしまう 自転車のようで 気弱になれば 切なくなる たまに立ち止まり 周りを見渡し 後ろを向く

雨に想う

降り止まない雨が やがてくる終わりを 暗示してるようだ いつの間にか始まり やがていつか終わりは来る深々と雨が降っている

雨の夜。 静かに雨は降っている。 あの幾多の夜だって 静かに降る雨音を なすすべもなく ただ聞いていた。

昔、魚だったオレは 魚であることを辞め 陸に上がった 昔、猿だったオレは 猿であることを辞め 人間と名乗った どこかで道は別れ 元の仲間と遠ざかった オレにはその時々の 記憶が刻み込まれている

流れる

変化を乗り越え 激務をこなし やっとたどり着いた平安な日々 こんな平穏が続けばいいと思った矢先 その安逸を罰するように押し出される 運命を切り開いていくというのなら 判断が間違っていたとは言いたくない またいつものことだが 流れに翻弄されどこに行…

教室で提出した詩を先生に講評していただきました。 手書きで書きなぐったようなそれ。勢いで書いて、推敲もその場で条件反射的にしかできていない。例えば会話だと推敲したくても、流れがあるから立ち止まって深くは言葉を練ることができない。自分にとって…

奇跡

あなたが過去から語りかけてくる 長い年月をお互い積み重ねて やっと今出会えたことが奇跡のようで もうお互い知らない過去には 戻りようもないが そんな過去が愛おしい

過去

あまりにも過去から遠ざかり これが本当に望んでいた未来だったのか 歳をとるのは罪ではなく 自然と無くしてしまうものは 仕方がないさと諦める それでもなお大事にしなかった故に 手からこぼれ落ちたものを惜しむのだ

初夏

空には入道雲 冬の間隠していた腕を さらして歩く もうすっかり初夏

愛せよ

ここにある現実を見たくなくて 甘美な過去を見ている あるいは理想の未来を見ている アルコール無くても酔える 酔って辛さを忘れようとする だが現実を愛せなくて いったい何を生きるというのだろう 今この時を愛せよ

二つの記録

駅前のラーメン屋 跡形もなくなり アスファルトに覆われる やがて道路になるそうだ父の軽自動車は 廃車にしたそう もはや歳で運転できない 病院の通院は迎えの車が 来るそうだ タクシーなら 街まで往復5000円

弁解

多くを語るほど遠ざかる 語りは騙り 元より何も語らないほうが良かったか 自己主張は自己正当化 人のためとか言いながら 偽善の顔を被っている 人を傷つけながら それに気づかない鈍感さ お互い近づきたいのに 近づけないハリネズミの寓話 あなたはそれでも…

青空

雨上がり青空 喜び 悲しみ 笑い 泣く 天は何も知らず ただ青空

握手

軽い挨拶をし 手を差し伸べて握手 存在を確かめるようにあなたのことは ずっと知っていました でもやっとここで 人生が交差したのです

あの人

誰かが昔の誰かに似ている 連想して昔の誰かを思い出す 決して重ならないのに その人の面影を眼前の人に見出すのだ だから何だということもないが 二倍の生を 二つの時代を 見出しているような 奇妙な感覚がある

季節外れの雪が降る 高い山には白い雪 地球上のどこかは今も冬 冬が空を彷徨っている

三十年

三十年余りが過ぎた 一世代前 まだ産まれていなかった子が 今や一人前の顔をした 大人になっている 時は過ぎ 三十年前の常識は 現代の非常識 うっかりしていると 大きな勘違いをする 世の中は大きく変わる 渦中の我々は ただ翻弄されている 歴史の教科書で学…

季節はいま

日の当たる窓際で 寝転んでゆったり 長い冬を乗り越えたごほうび 湿気の多い梅雨 暑苦しい夏が来るまでの 快適なひととき 木々は緑の葉を再びまとい 花々が咲き誇る 植物のようにじっと動かなくても 季節の喜びを感じている 君に会いたい

めまい

忌々しいめまいも 長い付き合い 羽ばたこうとするたびに 限界を見ろと 現実を突きつける 果たして単なる敵対者であったのか 思わぬ足元を掬われないように 無謀さにアラームを鳴らし 死地から救ってくれた 強力な味方であったのかもしれないのだ

夜に

力を尽くした果ての まるで徒労だったと思い知らされた夜は さすがにそれ以上立ち向かう気力は無く 地に這う心地 夢だとか希望だとか まだ将来を信じられるか 運命を信じられるか 生きてだらしなく 今日の所はその先の 明日を思うだけでも上等だ そうやって…

孤独

誰かを思って 心に火が灯るとき 決して独りではない つながる手は離さない

ある思い

自分の言葉が 実は誰かの言葉の引き写しで まるでオリジナルはない という悪夢を見るというか感じる 確かに言葉は昔から使われて 故人や世間から習ったものばかり 自分が発する言葉、 実感から発する言葉も 社会から離れて存在しない だから借り物の言葉とい…

それぞれの

人が大勢いても 生い立ちが違い 生活が違い 性格が違い 考えも言動も 決して重ならない その多様性が頼もしくあり 伝わらなさがもどかしくもある

いつも

大きな痛みは 小さな痛みを覆う 大きな痛みが去った時 小さな痛みが 顔を出す 悲しみも 寂しさも また同じように

桜散る

花冷えの晴天の日 青空眩しく 後ろには雪を抱いた大きな山 どんなにか待ち望んだ春 更に桜散らなければ 本当の暖かさはやってこないのだ

あの道

この道も あの道も いつか通った 通い慣れた道 月が変わり もう歩かなくなる いつか歳月が巡り 再び訪れる頃には 私はもっと 年老いている その日が 来ることさえ わからない

ある痛み

痛みの元は無くなった 誰にも知られること無く 自分だけが知っている 長い間煩わされていた しばしの開放感はあるのだが 必要あっての痛みの元 ぽっかり空いた穴は 再び埋まることはない この欠落はまた自分だけが 引き受けなければならぬのだ

どこへ

ぬるいままの 鋭くもなく あいまいで 事無かれ主義 誤魔化し続けて いったいどこに たどり着こうというのか 再び立ち上がったものの どこまて闘える? 運命というものがあるのなら 乗り越えるのか あらがうのか 従うのか とにかくも 前を見据えている