下り坂

人生は坂道を行くが如し。

 

登るだけでなく、

いつかは登るのをあきらめて

下らなきゃいけない。

 

また下りだからといって、楽でもない。

だらだらと長い坂を下らなきゃいけない。

下りは登りとは別の筋肉が必要だ。

 

もう夕暮れ。

日はまだ明るいけれど、

すでに一日は終わりかけている。

夕暮れなのに、

慌てて走りだしても仕方がない。

 

やり残したことは何か。

静かに思う。