2016-06-02 うどんと男 詩 月曜日、うどんを食べていた。 お盆を持って空席を探すと、 隣はすごく疲れた男が座っていた。 片肘をついて、 食べあぐねているように ため息をつきそうにうどんを食べている。 いま思えば、 食欲がなかったのか、 仕事の悩みか、 胃でも悪いのか? 醒めた目で見ていたが、 傍から見ると男と自分を 分けるものは何もない。 同じだ。 疲れた男。 いつものように、 そそくさと食べ、汁を飲み干し、 席を立つ。