大事なものは

写真に撮れば

その行為により消えてしまいそうなもの。

言葉にしてしまえば

そのことにより取り逃がしてしまいそうなもの。

 

本当に大事なものは

胸の内で

温め続けて

ずっと思っている。

 

写真に撮る。

詩を書く。

 

その本質にはずっと届かない。

届かないからこそ

その行為をし続けるのだろう。

 

踏み込まない表現に

価値はあるのか。

 

淡々とした日常を送りながら

ため息をつく。