2019-07-21 心もよう 詩 楽しいことだって 多いはずなのに 思いどうりにならないことも 多いからと 過ぎ去ることだけを 願ってしまう 今日は昨日になり 昨日は忘却の彼方に 成り果てた 臆病に平穏無事を願っただけ 思い出はこの掌の中にはなく ましてや誰かのもとにもない 間違っているなら 謝りたい 正したい でもそこには誰もいない深く 深く どこまでも 潜りたい 許されるなら
2019-07-15 歳月 詩 いつだって 何歳なりの、を気にし 何歳ならこうであろうと 考えてみる それだって平均ならというだけのこと いつまでたっても 追いつかない 時間には勝てず 降参してしまった人だけが 手に入る安寧がある
2019-07-15 オレ 詩 オレはオレ それ以上でもなく それ以下でもなく 顔は洗うが化粧はしない 髪は梳かすが髪は染めない 何をするのも面倒なだけだか 髭は剃っている あるところにはあるし なくては困る体毛 人間以外の誰が気にするか
2019-07-15 昨日と今日 詩 今日のできごと。 誰にも気づかれない内面に衝撃があった。 同じような今日でも 昨日までとは 確実に違う 寝てしまえば 同じになるのか。 所詮他人事なのだが 自分の中で 勝手に大きくしてて それをあなたに知らせるすべもない。 わたしはまだここにいます。
2019-07-06 その先へ 詩 紫陽花に降り注ぐ長雨 昨夏の暑さがまたやってくるのだろうか 梅雨が明ければその先の秋をもう思っている どうせ猛暑にしゃかりきにできることはない なんとか凌いで秋に挽回 秋のライブ予約はもう春のうちに済ませている 半年先の平安を平穏を信じて
2019-07-06 文月 詩 短冊に祈りを込める七夕の商店街 スーパーの短冊に記された誰かの願い 叶うと良いね 短冊には記さないが 願いは心に持っている 心安らかに過ごせますように 誰かを騙したり 騙されたりすることなく 自分かわいさのあまり 人を侮蔑すること無く
2019-06-29 過ち 詩 わかってもらえぬならと 頑なに閉ざしていた心も もはやほどけていった なのに 過去の多くの関係性 放置しているだけで 本当は硬いロープの瘤のように 固まっている 謝るべきなのか 過ちは何だったのか 混沌としたまま 流されていく