2016-05-14 喪失 詩 失って初めて、その重みを知る。 予感していたことは言え、 事前に本当の覚悟ができるはずもない。 多くのものを無くした。 現実を受けとること、 それすら日々刻々と崩れるように形を変えていく。 すべてのことは幻か? 幼き日々の感動や青春時代の感傷や、 通りすぎた風景は記憶にあるだけ。 捨ててしまった子供時代のアルバム。 過去と決別したかった。 どこまで行っても自分は自分でしかなく 反発する相手ももはや手応えがない。 いまさら戻る場所もない。 自分自身が自分の戻る場所と信じて 生きるしか無かった。