2023-01-01から1年間の記事一覧
記念日を 越しても今日は 昨日と変わらぬ今日
タンポポが咲く 蝶が翔ぶ 三月の風が頬を撫でる
乾いた心に 三月の雨よ 降りかかれ
心の痛みは 病もしくは死に対する恐怖と 何者にもなり得なかった 空虚な時間の積み重なり 歩いて来た道を 肯定するか 否定するか 何者でもないという 心の痛み 残り火のように くすぶっている
純白の降り積もった雪も 日が経てば泥で薄汚れ 溶けて踏み固まれ 同じ形で留まることはない ある瞬間の記憶だけ 取り出し懐かしむ その奥には多くの 取り出されもしない 記憶が積み重なる
今日も命の火を燃やす 燻らないように 一度に燃え尽きないように 空気の通りよく すこしづつ燃料投下 煙突から見える 煙の色を確認 かまどが温まれば 後は低空飛行
繰り返す 波のように 生活は 季節は 繰り返す 嵐があり 凪があり ひとところに とどまらない
行方が定まらないのに どこにも届くことはできない この体は この言葉は どこへ向かっていく
あの冬はどうやって息をしていたか 思い出すこともできぬまま 厳しい寒さの冬を暮らしている
ゆったりとした歌を聴いていると 懐かしい過去に戻る 昨日のことのように 記憶は鮮明 二度と戻れないことは知っているのに 何度でも何度でも
30の歳まだ子供はいなかった あれから30年子供は3人授かり 末っ子も学業終了 疾風怒濤の如く 歳月は流れた 我が父は90 もうすぐ我が子は30 30年後を想像してみる 一年の積み重ねだけしか 想像つかない
一夜にして昨日と今日で心象風景が変わる 心を振り回されるのは嫌だと心を閉ざせば また時が止まってしまうのだ なるようになる 大きな流れには身を任せるのだ そしてどんなときにもわずかでも 歩みを止めない 考えることも止めない 種は芽を出し 葉をつけ …