2016-07-30 夏の息 詩 一瞬の夏を燃え尽くそうとする 実際は暑い夏に対抗できるわけもなく ただじっと燃え尽くされる 日差しを避けてうなだれている 夜になると少し息を吹き返す トンボがつがいになって飛んでいる セミの鳴き声はジリジリ空を覆い尽くす 騒がしい鳥たちの鳴き声は弱まった 何処に行ったのだろうか 子育てをしているのだろうか 手足の指は熱を持ち 扇風機は暑い空気をかきまわす ああ、夏だ まだ来ぬ秋の夢 ひそかに君に会う事を考えている どれほど遠いとしても